プープーの罠
2006年03月10日(金)

龍の巣

同じチームの香さんと飲みに行く。

彼女は私と同い年で入社5年目、
私の上司にあたる。
昔は、大卒の新卒と同じ年齢でも歴然の経験差があったけれど、
そろそろ四大卒でも管理職に就き始める年齢になっている。

叩き上がることすらも拒否しているような今の私の状態は
時給が上がろうが、25歳の子と同レベル
のままだ。

後から同じチームの早稲田さんが合流、
電車がなくなる頃には城さんも来た。
早稲田さんは城さんの部下で、二人は同い年であり、
いい年の男女4人
ふと思えば全員フリーで
後から考えれば 合コン のような会だった
けれどまぁ色気のない
会社員ぽい
飲み方で、
しっくりくる言葉は
ク ダ ヲ マ ク
な風情。

ワインを飲まない限りはザルだ
と豪語しているわたくしですが
何だか意外と記憶とびとび。
ただ明け方で酔いと眠さで潰れかけ
ている早稲田さんを
 無
  理
 や

 揺
  り
   起
  こ
 す
 べ

肩に手を回したら
そこに彼自身の手があり何
となく、つかんだのはぼんやりと記憶にあり、


ヨレヨレと家に帰ると、薄暗い部屋の中で
ケータイの着信ランプが赤く点滅していて、
この日、ケータイを家に忘れて会社へ行ったのですが、
それは早稲田さんからで、
いつどうやって番号を教えたんだか、
まぁ、多分、私が彼のケータイを取り上げて
自分に宛ててかけ、
「出ねぇよ!チクショー!」
とか言ったに違いなく、
同じ番号からのメール着信はついイマシガタの時刻、
電車の中からでも送ってくれたのだろうか。

とりあえず酔いどれ頭でポチポチと返信すると
しばらくすれば返ってくる。
話す口調とあんまり差のないメール。

『もうすぐ家』
とか、そういう
他愛のないメールをするのは
いつぶりだかなぁ

ちょっとくすぐったい気持ちになる。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

My追加