プープーの罠
2006年03月01日(水)

二等辺三角形

協調性の夢を見た。

小学生の頃に同級生だった
おなじ名前
ということくらいしか接点のなかった子と、
クラブでよく会う 友達の友達。
どちらも特に仲がよいわけではなく、
どちらも特にどうとも思っていない、
顔見知り程度の、

そういう二人が二人で何かを語り
合い盛り上がっていてその二人にはもちろん
実際の面識はない
と思うし、似通っているところもない。

意気投合している二人と私、
鋭角な二等辺三角形
の立ち位置で私は二人にねぇ何の話?と問う
けれど二人はまるで私を無視し
空々しいほどに気付かない。
二人で話し込み、その会話を横でただ聞いていても
一向に私は内容が掴めないし交ざれそうにない。

上っ面だけで深く関わらない
そういう人付き合いを私はむしろ好み、
協調性がないのは自覚していた筈だった。
楽しそうな二人がお互いに発する
シンパシーのようなもの
を傍から感じながら自分がその
まったくの部外者
であることがなんだか寂しくなり、

傲慢な人付き合いが急にひどく怖く感じた。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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