プープーの罠
2005年09月14日(水)

続・死滅回遊魚

異動通知がある度にその人の入社日を調べる。
異動といってもたいていは退職で
たいていは半年以内だ。
社員だって回転が早いのだから
使い捨ての派遣なんてF1レースのごとしだ。
先週、別チームに配属された派遣は
翌日にもう辞めたらしい。
先々週の人は10日で辞めた。

唐突に派遣の能力テストがあり、
社員でもあるまいし何の意味があるのか、
今の状態で優劣を決めるなら
すぐに辞めるか 辞めないか
だろうに。

そして派遣社員24名中私は1位だった。
私は全体的に欠落している社会人らしさ
を仕事のスピードでカバーしていて、また
それがカバーできるくらいなので
その点においては自信があった。

本当は順位なんて教えずに
上の人が見てふむふむという
だけのものだったのだろう
が、リーダーは誇らしげに教えてくれた。
むしろ私自身より喜んでいる風情。

いつもエラそうに物申す
賃上げまで要求する
ある種厄介な私を
もしかしたらリーダーは私が思ってる
以上にかばい、評価してくれていた
のかも知れない。


もうちょっと昇給ふっかけとけば良かったかしら。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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