2005年08月01日(月)
BLUE MONDAY
先日オオサトさんに会った
時に 「車を買ったから再来週にドライブに行こう」 と言われ、 「あぁその日フジロック行きたいんですよね」 と行きもしないのにまるで予定に入っている ような口振りではぐらかした
つもりだったのに一緒に車で行くことになって いたのを知ったのがその前日。 皮肉なことに当日券が出た。
毎年観たいアーティストがとっかえひっかえ 来日していて行きたいと思い つつも行く気があまりなかったフジロック、 何故行かなかったかといえば、 別にロック全般が好きなわけではなく、 たかだか1,2アーティストを観るにしてはやたら高く、 電車で行くにも実に不便なところであり、 泊りがけで行くにも 苗場プリンスって一泊いくらですか? という具合で、そんなに出費をかける ならモルディブにでも行きたいところ。 極めつけに私はお祭り騒ぎが性に合わない。 バイタリティが要りすぎる。
だがしかし アシ があるなら話は別です。 電車の時間を気にせず日帰りができる。
とはいえ、目当てを観てから帰るとなると 家に着くのは早朝(しかも週明け)、
「奥さん大丈夫ですか」 「奥さん出てった」
あぁなんだそういうことか。
八木君が行くのは聞いていて、 聞かなくとも毎年のこと なので行くだろうなとは思っていた けれど 私のお目当ての後に 彼のお目当てが出るらしかったので、 ニアピンの可能性大。 はち合わせてあからさまに逃げられたら悲しいので あらかじめ知らせておこうとメールをしておく。 と、すぐさま返ってきたメールには
『ゴゴイチでもう帰る』
お前、逃げる気だな。
まぁそれはそれで結構。 家を出発する頃、八木君から 『家に着いた』 とメールが入りそれはコミュニケーション のためではなく意味合いとしては
もう僕帰っちゃったもんね残念でした。
という子供っぷり丸分かり。 お前の考えてることはすべてお見通しだっ! 私は
君がいなくても全然無問題
的返信をする。 気持ちとは裏腹に見えて、八木君と私 のやりとりはだいたい そんな 感じだった。
そう、普通に戻ってる。 突き放し合い、すね合い、かと思えば 文脈を無視した変なところに ハートマーク を埋め込んだりする。 私は逐一その 意味 を邪推せずにはいられず、ところで オオサトさんの部下がフジロック休暇を取ったらしく つまり私のかつての仕事仲間でもある。
「はち合わせたら何て言おうか。」
会ったところで隠さなければいけない ような ヤ マ シ イ コ ト など何もない のだけど 私も森君に言っていない。 言うほどのこともない。
オオサトさんもウサギ男なんだ。 奥さんが 旅行かなんか に行って 家を空ける時に一人で家に残る のが寂しくてそういう時に私に会う。 私は夜遅くまで飲むのにも付き合う ヒ マ な人間であり何も 求めないし機嫌を取る必要もない、 時間の穴埋めには調度いい。
これは不倫ではない。
けれど、この状態で八木君と会ったら 多分とてもよからぬことだとも思う。 でも
やっぱり会いたかったなぁ。
なんて、土砂降りの山中で上の空 に思っていたら、寂しがり屋 八木君から うさぎちゃんなメールが届き、 あぁ彼は心の シャッターを開けてこっちを見てる。
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