プープーの罠
2004年12月06日(月)

自意識 モト 暗シ

「マンガを買ったから
 カフェで読んでたのよ。
 そしたら隣の席の学生が
 勉強をしていて、多分受験生ね、
 そんな横でマンガだなんて
 何だか悪いなぁ、と思ったんだけど。
 マンガ読んでたけどこれでも私
 高学歴だから。
 バカだと思われてないといいけど。」

と、床ちゃんは
とても頭のよくなさそうな発言をし、
私は少しがっかりした。


私は人を学歴で見たことはない。
それは単に、大学を出て
いない私にとって
偏差値や出身大学は
比較のできないモノサシ
でしかないから なのですが。

学歴がなくて困ったことは今のところない

けれど、もし
学歴があったならば
『サービス残業をするよりは時給制の方がマシ』
だの
『正社員になるメリットが分からない』
だの
そんな低レベルな次元ではなく、
昼食は社員食堂で安く食べられたり
きれいなマンションが社宅だったり
福利厚生でイイホテルに泊まれたり
出張経費でいろんな地域に行けたり
ものすごーい待遇を受けられて、
(ここらへんの発想がすでに貧相)
そもそも残業なんてなかったり
するのかも知れない。

商社でもあるまいし
職種的にもありえない
ことですけども。


まぁ、私ががっかりしたのは
そんなところではなく、
床ちゃんが学歴を誇示する人だった
というのは想像に容易いことではあるし、
私の最終学歴が専門学校だということに
優越感を抱いてもいるのであろうことも
大したことではない。

もし自分が受験生だったとして、
見ず知らずのオネエサンが
自分の横で漫画を読んだ
ところでその人の存在
すら気にも留めない
だろうけれど、

もし自分の知り合いの
高学歴を誇るオネエサンが、
卒業後、派遣社員を渡り歩き
30を過ぎても独身であったなら、

その人のことをどう思うだろうか。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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