プープーの罠
2004年09月18日(土)

左手の招き猫

母親が子猫をもらった。

「日記つけるから作って」
と言われるままに彼女のホームページにCGIを設置し、
毎日アップされるにゃんこの画像を眺めては
そこに添えられた"にゃんこ語"、
かなりの溺愛具合に
何だかイタタマレナイ気分になり、
いちいち電話をしては
ついついきついことを言ってしまう。

金魚やハムスターなんかとは格段に違う
あからさまになついてくるペット
を飼うのは初めてであり
ずっとずっと飼いたいと夢見ていたネコなのである。
母親は確実に舞い上がっていて

自分では飼ったこともないくせに
子供の頃からネコの飼い方の本を眺めていた私は
知ったかぶり、しつけの仕方を教えてあげよう!
そんなつもりで遊びに行く。
単に子猫が見たかった
というのもある。

年齢からいったらもう
孫がいてもおかしくはない両親、
孫かわいがりである。
しかし可愛がりながらも
意外にも厳しい躾をしていて
キャットフード以外は食べさせない
人間の食卓には近寄らせない
うちの両親は親バカではなかった。

あぁ、私もこの二人に育てられたのだなぁと
少ししみじみ思い
妹ができたような感覚
両親をとられてしまったような
嫉妬に似た感情だったのかも知れない。

私は一生 この二人の"子供" である。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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