プープーの罠
2004年09月02日(木)

まやかし端子

床ちゃんはいろいろな習い事をしている。
毎週の英会話、カルチャーセンター通いはもちろん
不定期に行われるクリエイターの講演会
などにも精力的に参加している。

彼女は言う。

講演に参加してるとさ、
たまにインプットが趣味みたいな人いるよね。
そんなに吸収してもアウトプットしなきゃ
あんまり意味がないのにね。


私は少し間をおいて応える。

そういう人ってインプットしに行ってるわけじゃないのよ。
人がアウトプットしているのを見るのが好きなのよ。


私はそういうものにあまり興味がないけれど
君を見てるとそう思うよ。

そう言う君はアウトプットしてるのかい?

映画を見たからといって、映画を撮らなければいけないことはないし
音楽を聴いたからといって、楽器の演奏を始めなければいけない
わけではない。

しかし
君にとって講演は ステイタス なだけであり、
聞いただけでクリエイターになったような気分に浸っているだけであり、
その回数が多いからといって
君とその他の人に 差 があるわけではない。
英会話に至っては外国人イケメン講師狙い
水墨画なんてお見合いのタネにでも
使うつもりなのかい。

彼女の、人に厳しく自分にメルトなサマは
見ていて滑稽であり不愉快である。

カルシウムが足りないせいでしょうか
最近 周りの人にいちいちピリピリします。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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