2004年08月03日(火)
責任がないという軽やかさ
昨日 仕事を始める前に一応顔合わせがあり、 責任者と派遣会社の社員が会話 していたのを横で聞いていたのですが、 派遣会社の人は言う。 残業多いのでしょうか? 夏休みは? こちらのことを考えての質問でしょう。 それが仕事ですしね。 とはいえ、やけにOLみたいな価値観の人 だなぁといつも思う。 私は残業が多くてもかまわない、 むしろあった方がいいと言っているのに。
責任者は笑いながら そりゃありますよ、 忙しくなきゃ人材を増やす意味はないでしょう。 君そうやって忙しいとこ忙しいとこ飛び回ってるんでしょ。 そう言われたらそうだな、と思う。
しかし実際のところとてもひまである。 社員がイッパイイッパイで飽和していてこなせない仕事 が私の担当であり、つまりは 一人で1.5人前抱えていたら、そのオーバーしている 半人前を私がやるわけであり、そうなると私の仕事は 半人前分だけなのである。
社員が泊まり込みで働いている横で、 私は莫大な時間を持て余している。 頼むより自分でやっちゃった方が早い という考え方がこの会社では浸透しているので ちょっと手伝います 的なフォローはかえって嫌がる体質があり あまっちょろい助け合いはまったく排除されていて ストイックに各自で一定のクオリティを生産している。 忙しくて家に帰れない ということに関しては特に何も思わないらしく、 その分やたらと時間にルーズ。 定時に行っても午前中は誰もいないのです。
そうやってすでに感覚が麻痺したまま この会社は機能しています。 その秩序を乱すのが 私のような時給制の派遣です。 確かに少しは負担は軽くなるでしょう が、時間の制約がある人間は 働かせれば働かせただけ 損失 になります。 だから私にはアシスタントや部下がつくのです。 時間内にデザインをして帰ると、 あとはそれをもとに正社員が量産する。 楽しくて楽でおいしいところだけを責任のない私がやって、 誰にでもできるようなオペレートを社員がやっているのです。
そこにやりがいがあるかどうか
ますます 正社員のメリット と言うものが分からなくなります。
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