プープーの罠
2004年06月23日(水)

着信アリ

昨日はすいませんね
と、森君とご飯を食べる。
ただ黙って黙々と食べる。
話題がないというか
割といつものことではある。
けれど、森君の心が
すでにどこか遠くへ飛んでるのは分かる。

仕事辞めてこれからどうする
んでしょうね。
私には分からない。
多分森君本人もね。

家に帰ると携帯の不在着信に気付き、
それはオオサトさんからでした。
折り返しかけてみましたが留守電だった
ので、急用ならまた連絡下さい
と、メールをいれておく
と、ほどなくして携帯が鳴り、
オオサトさんは言う。

 用事はないですよ。
 飲んでるのかなと思って。
 浅田は知ってるかな、
 隣の部署の人。
 と、飲んでました。
 浅田も来るかな、と思って
 連絡したんだけど。
 あ、今お開きにしたんだけど。

 今から飲み行こうか。
 もう遅いか。
 そっか。

 ねぇ、
 また飲みに行こうか。






そうですね。



またいつか。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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