2003年08月26日(火)夏の思ひ出おばあちゃん家に行く前に下町ぶらぶら。 泣かないアメフラシうろうろしすぎてそのまま帰りたいくらいだったけど 平日でにぎわいのないアメ横を通りすぎて 気乗りしないままおばあちゃん家へ。 この祖母、叔母、従姉妹が、 私が一番苦手な女系集団である。 今日はどういうわけだかそんな親戚一同集まると言うので 両親に呼びつけられてしぶしぶ向かった次第。 私が異常に嫌っていることは重々承知の上、 母親も姑、小姑を苦手に思っているので道連れだ。 かと言って母親は私ほどあからさまな態度は取らない。 甲斐甲斐しくいい嫁をやっている。 私にはそれがまた実に的外れで滑稽に見えて そういう姿を見るのも嫌だ。 おばあちゃんは一時期にくらべれば 元気にはなったらしいけれど それでも見ていると痛々しい。 老いて壊れていった身体は これ以上回復することはないのだ。 顔見たからさぁ帰ろう、と気を抜いていたら いつの間にか皆で飲みに行くことになっていた。 通り道にあった湯島天神で「早く帰りたいです。」と報告。 湯島の神様は学業専門だから祈っても仕方がない。 会社の飲み会とか仕事先での打ち上げが苦手という人がいるけど 私はそういうの全然苦にならない。 みんな分かりきった 上っ面で社交辞令な付き合いだから 非常に楽だと思う。 お酒が美味しければそれでいい。 私が苦手なのは、 何らかの思いを抱えて私を誘う人との食事と、 身内で集まっての食事だ。 私は『人が摂食する姿』は 嫌悪するきっかけになることはあっても 親密になる契機には結びつかない。 キャビアが出てきたのを初めて口にした。 私はキャビアもイクラもタラコも数の子も 魚のタマゴは全部嫌いである。 でもこれ以上嫌いなものはないというくらい 嫌いな顔に囲まれているんだから 食べ物の好き嫌いくらいもうどうでも良かった。 出てきたものを端から残さず食べて 徳利型の吉四六を四合 全部飲んだ。 ヤケッパチなのもあったかも知れない。 何だか妙に晴れ晴れした気分で、 終電間際、握手して従姉妹と別れた。 そのまま勢いで叔母さんの家に泊まりに行くことになって 自分宅とは逆方向の電車に乗る。 漠然と、気が遠のいていく感じがする。 何が好きで何が嫌いか、 あぁやっぱり私自分が何を考えてるんだか わかんなくなってきちゃったよ。 何日かぶりににゃんこからメールが来て にゃんこは癒し系なので 無性に泣きたくなっちゃったりして まぁ 泣かなかったけどね、 それから叔母さん宅で焼酎を飲み続け そんなこんなでいつの間にか眠っていました。 深い深い海の底の夢。 |
「プープーの罠」 written by 浅田 |