プープーの罠
2003年07月30日(水)

de la guarda "villa villa"

赤坂アクトシアターでビーシャビーシャを見てきた。
アルゼンチンのパフォーマンスで、
「ステージ」は天井、というエキセントリックなモノなので
それが可能なくらい天井の高い会場が日本にはなくて
今まで呼ぶことができなかったんだけど、
今回アクトシアター取り壊しにつき
「どうせ壊すんだから好きにしていいよ」てなワケで
ビーシャビーシャカスタマイズしたらしい。

始まる前からすでにハイテンションで
ビールをかっくらう。
普段はビールは好んでは飲まないんだけど
これはめちゃ美味しかった。
前情報はいろいろ聞いていたんだけど
実際に見ると感動がケタ違い。

天井一面に張られたトレーシングペーパーにシルエットが横切る。
大小のスチロールボールが波打つペ−パーの上を彷徨い
水滴がポタポタと紙に水玉模様をつけてゆく。
突然照明が消える。
濡れたところだけカラフルなライトが透ける。
激烈にロマンチックだった。
再び浮かび上がる、回転する影。
小さなプラスチックのおもちゃを
ペーパーに這わせて遊んでいる。
ぼやけていたシルエットが、
髪の束感まで分かるくらい鮮明になってくる。
そして宙づりの人がペ−パーを突き破って現れる。

パフォーマーたちは男も女もとてもキュート。
スーツ姿(一部全裸)だなんてシュール。
ステージ、という固定された概念がないので
前の壁を走り、横から飛び交い、
後ろで歌い真ん中に落ちてきて
そのまま客を吊り上げる。
フロアにも降りてきて煽る。
クールでなんていられない。
縦横無尽に壁を走り回るパフォーマー。
吹き荒れる風と、雨と、歌声と、歓声と
踊り狂う客。
最高!

アッという間の1時間半だった。
興奮冷めやらぬまま、叫ぶように
良かった!良かった!と連発。
言葉になんてならないね。
会場自体も何でもアリなので堂々とラクガキOK!
ガラスに記念に名前を書いてきた。
もう一度戻ってくる!と約束して。

これは見とくべきだ。
機会があれば、とかヒマがあれば、じゃなくて
機会は今!時間は作れ!で見るべき。


終わってからそのままベトナム料理屋さんへ。
初対面の人も何人かいたけどすごく楽しかった。
この集まりは、人数が多くなっても
ちゃんと一塊になるからすごく居心地がいい。
何の臆面もなく人の目を見て話す人がいて、
そういう人に会うのは久しぶりだな、と思った。
それから人の名前を覚えるということが
極端に苦手になっていることに気付いた。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

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