ゼロノオト

2006年10月01日(日) 日曜日の夕暮れ、ぼくらabq色に染めます

いやあ、怒涛の前日、前々日だった。
29日、
この日がちゃんと練習できる最後の日で、ちゃんと詰めたいとことか
無料配布するCDに入れるための「思いのうた」ベストテイクを録ろうとか
"ちゃんと"やろうとしてたんです。
でも、"ちゃんと"やろうとするのは、難しい。

細部にこだわると、必ず全体のバランスがどこかおかしくなってしまったり。
そう、ぼくらは下手だからかもしれないし、
かっこつけたいとどこかで思っていたのかもしれないし、
エリマキトカゲみたいに、自分を大きくみせよう、
上手くみせよう、としていたんじゃないか、ってことに、気づいたんです。この日の練習後に。

金曜の夜だったこともあり、いつもの吉南ペンタは混んでて、武蔵で練習だったんです。
で、スタジオのアンプやスピーカの位置が違うからなのか、どうも"しっくり"来なくてですね
さらに録音だ!完璧にやらなきゃ!っていうプレッシャーみたいなものもあって、
全然"ベストテイク"が録れない。そんなまま無常にも時間は過ぎていき…。

それでも録音した音源を練習後二人で聞いていったんです。
やっぱりどのテイクもいまいち。。
で、約半年まえ、まだバンドを組んで間もない4月頃のMDもでてきまして、
「初心に戻ってみようか〜」と、このナゾのしっくりこない現象解決の糸口を探るために
聞いてみたんです。まだ「あぶく」でもなんでもなかった頃の音源。

超、ツタナイんです。構成もまだできていなくてAメロ3回繰り返しただけの超シンプルバージョン。
でも、いいんです。泣けるんです。ぐっとくるんです。
この半年、ぼくらは大事なものを忘れていっていたんです。気づかぬうちに。

あのころは"生み出そう"としてたんだ、ってことに気づきまして。
恐ろしいことに(笑)、間違える、っていう観念すらありません。
上手くやろうなどとも考えてないし、ただただ等身大というか、何者でもないゆえ
何者になろうともしていなくてですね。そうして放たれる音っていうのは
その破壊力、半端ないですよ。

いつのまにか、空回る多浪生のデッサンみたいな、本質がない、体裁だけの音楽になるとこでした。
そうじゃなくて、基礎科の、おめー度下手だな、けど、この画いいわぁ、やばいぐっとくる、
っていう、画用紙の枠はみ出ちゃうことがどうでもよく思えちゃうくらいのもの作ることが
目指すべき方向、未来の方向なんじゃないかって思ったんです。
超重要な方向修正がこの日にできて、よかったですよ。

ライブ、ってLIVEじゃないですか。生中継の生(なま)っていうだけじゃなくて、
「生み出す」ことなんですよね。そして発音違うけど、生きるってことでもあり、
つまり、生きることは、生み出し続けることなんじゃなかろうかと!

だから本番では、"間違えないようにしよう"じゃなくて、
なんか、生み出しちゃおう!っていうスタンスでいくことにしたんす。

このことに気づけたのは相当大きいハズ。

あ、もう行かなくちゃ、
続きはライブのMCで!

あ〜なんかしゃべり倒しそう。笑
っていうか、これ、書き過ぎた!!!


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