うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2005年04月05日(火) ミサ / おめでたい?

引き続き国喪。
バチカンには続々と信者たちが到来してるらしく、ニュースで観る限り何だかすごい事になってる。
でもTVに映ってる「信者」な人達、なんかポーの信者と随分違うな。
一口にカトリックと言っても国の背景や文化が全然違うから、色んな種類の人が来るのは当然だとは思うんだけど。
それにしたって歌って踊ってる信者。喪に服してるのか?
「オーレーオレオレオレー」ってサッカーの応援歌(オリジナルは違うのかもしれないけど)歌ってる若者とか。違和感あるなぁ。

今日はワルシャワのピウスツキ広場で巨大なミサが。
店やレストランは通常営業してるなか、夕方からミサが始まって私の読んだ記事によると20万人もの人が集まったらしい。休日じゃないのに!!!
このニュースサイトにちょっと写真も出てるので興味ある方はどうぞ。
広場になんてモチロン人は収まりきらなくて、隣の公園(ベンチのある林って感じ)も人、人、人。

普段目にする聴衆といえば、やっぱりコンサートとかイベントが多いから、こんな静かな聴衆を観るのってちょっと不思議な感覚。
人の波なのに押し合いになってないし。誰も騒いでないし。

ところで法王のお葬式(っていうのか?)が金曜に決まって、ポーは休日扱い決定。ゲラ夫は研修行く直前だし、私も日本帰る直前だし、いろいろ支払いとか手続きとか買出しとかやるべき事が沢山あるのに店も銀行も閉まっちゃうってのはちと痛い。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ゲラ夫の従妹、パトリツィアが出産した。
まぁおめでとう!とお祝いの言葉が真っ先に出た人は、親戚中誰もいないんじゃないかな。
だってパトリツィアはまだ学生。大学1年生なので卒業まであと最低4年はある。(ポーの大学は5年か6年で卒業。)モチロン結婚だってしてない。

でも何ビックリしたのは・・・。
パトリツィアは大学の寮に入ってるんだけど、イースターは帰省してた。で、陣痛が始まり、そのタイミングで初めてカミングアウトしたの、妊娠してる事。。。
臨月の妊婦相手に誰も妊娠してると気付かなかったってのもスゴイでしょ?

しかも実はパトリツィア姉ってのが2年前同じように臨月カムアウトして出産してるんだよね。彼女は大学行ってないけど仕事も見つかってなくて(ポーの地方都市は失業率めっさ高くて仕事見つけんの大変なのですよ)結婚もしてなくてそのまま出産。
相手の男性も仕事が無かったんで、双方の親に(金銭面以外でも)援助してもらいながら彼女の両親(ゲラ夫の伯父さん、伯母さん)宅に同居。
ま、いくら初めての経験じゃないとは言え、臨月カムアウトはどうしたって驚くと思うんだけどね。

パトリツィアは陣痛始まってからかなり大変だったらしく、9時間頑張って最終的には帝王切開。それに立ち会ったのがゲラ夫ママだったの。(すごい偶然)

で、パトリツィアはもう学校に戻ってる・・・。出産数日後には子どもを実母に預けて大学通い。
ゲラ夫の伯母さんもかなり嘆いてたらしいけど、パトリツィアに退学して欲しく無いし、子どもの面倒は誰かしらが看なきゃいけないしで結局折れたみたい。
ちなみにパトリツィアの彼も大学1年生なので無収入。
上にも書いたけど、ポーは失業率高すぎて学生のバイトとかも殆ど無いのですよ。

それにしてもゲラ夫の伯母さん超大変。三女はまだ11歳なのに孫が2人、孫の親(自分の娘とその彼氏たち)は無収入。
ゲラ夫伯母さんだってポーでは安月給で一番有名な職業、看護婦さんだから決して余裕があるわけではない。

パトリツィアのお父さん(ゲラ夫の伯父さん)はもう1人孫が生まれてすごい喜んでるらしいけど。伯父さんは病気で休職中(給料はでる)なんだけど、最初の孫の面倒も看てたから子守りは慣れたもんだし、やっぱり孫は可愛いらしい。

みんなすぐにはお祝いの言葉が出てこないけど(みんなまず最初に「マジで!?」ってのが来るから)、話をひと通り聞いた後、
「でも良かったじゃない、無事に生まれて。」
みたいな感じでお祝いモードになってるらしい。私も赤ちゃん見に行きたいんだけど帰国するからな〜。


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