2005年03月15日(火) |
クレイマークレイマー |
ポー語のレッスンで観たビデオ。2つしか無い地上波ポー民放の番組で、消費者が企業の対応に文句言ってるコーナー。
339ズロチ(日本円で1万、体感金額3万円)のハイヒールを買った女性が翌日にヒール折れちゃったんで店に行ったら店員に「購入時点で商品に欠陥があったわけでは無いから」との理由の元、返品も返金もナシ。 怒った女性は文書で本部に抗議したところ、欠陥商品を分析する専門家より手紙が届く。 「この商品は、肥満女性を対象としたものではありません。」
すごいよね、「あんたがデブだから靴が壊れたんですよ」って手紙を送ってくる企業。ちょっとあっぱれ。 で、番組側がこの専門家にコンタクトを取るんだけど・・。 モチロンこの専門家、当の女性を見た事なんて無い。ただ、靴の壊れ方からして体重が多すぎたんだろうと判断したんだって。 「靴に以上は無いのに壊れたんだから、女性の肥満が原因だろう」 って、ホントに専門家が口にすべき事なんか?
ま、種明かししちゃえばこの専門家、企業お抱えなんで企業に不利な発言すると職を失っちゃうからね。しょうがないとは言え。 番組側の「もしあなたの靴が壊れて、それがあなたの肥満のせいだと言われたらどうしますか?」って質問に対して専門家、
「嬉しくは無いけど、彼女のように逆恨みもしないわ。太ってると指摘してくれた事に感謝してジム通いを始めます。」
と答えてた。ウソつけ。
被害に遭った女性は消費者センターに駆け込んだんだけど、消費者センターは分析してくれる専門家(企業の息のかかってないやつ)を斡旋するのを法律で禁じられてるそうな。 で、この女性が取れる手段としては、企業お抱えの専門家を「プロとしての仕事をこなして無い」との理由で労働法に沿って訴える事らしい。 へ〜、ハイヒールが折れた件は企業じゃなくてその分析専門化がターゲットになるのか〜。 やっぱり不思議の国だ、ポーランド。
ちなみに私のポー語の先生は冬用ブーツの中にいつも水が浸透してくるから店に文句言ったら 「通気性を考慮してそういった構造になってるんです。水が入ってくるのは当たり前です。」 と言われたらしい。だから先生、労働法に則って訴える事すらできない負け組。
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