うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2004年08月29日(日) EU加盟の弊害〜ゲラ夫編〜

このところゲラ夫にPCを占領されてたんでなかなか日記の更新ができなかった。
そこでゲラ夫が私の古いノートパソコンにポー語Windowsをインストールして、レポートはそっちで書いてもらう事になった。良かった良かった。

で、何のレポートを書いてるかなんだけど。
実は会社がらみのレポートではない。仕事がらみではあるんだけど。
「インストラクター養成プログラム」なるものを作成してるゲラ夫。
何で会社からの指示でも無いのに書いてるの?
「インストラクターのライセンス修得の実技、まだ受験して無いんだけど、試験用プログラムがまだできて無いから受験できなくてさ。プログラム自分で作成して、それにOKが出れば受験できるんだ。」
意味がわかりません。

それは例えば、英検準3級というレベルが新しくできたとして、でも実際のところのレベルがはっきり決まってないけど早いところ受験したいと思ってる人が試験作って提出、OKが出ていざ受験!みたいな、マジそんな流れでございます。

なんでそんな事になったかと言うと。諸悪の根源はEU加盟。いや、EU加盟に間に合わなかった管轄省と言うべきか。
旧ポーインストラクター用試験が、EU加盟に伴い無効になっちゃったの。インストラクターのライセンス自体は有効なんだけど。だから以前ライセンス取った人は今まで通りインストラクターとして働ける。

で、EU規格に沿ったポー独自の試験及び養成プログラムを作らなきゃいけないんだけど、まだできてないんだよね〜。じゃ、EU規格をそのまま導入すりゃいいじゃん、とも思うんだけどEU規格自体がプログラムってわけでは無いからダメなんだって。それにポーの管轄省もEU規格そのまま持ってきちゃうと仕事がなくなっちゃうから独自のプログラムが必要らしい。

さっきの英検で例えてみると、例えば英検が「グローバルスタンダードに向けて」とか言って、TOEFL辺りと提携してTOEFL規格の英語試験を作成みたいなノリ。そのまま全員がTOEFL受けりゃあ良いじゃんって気もするが、英検側としては英検の名誉にかけて日本独自のテストを作成しなきゃいけない、みたいな。しかも英検関連の職員も全員TOEFL受けちゃうと職失っちゃうから、できるだけ英検オリジナル、でも規格はTOEFLな新テストを作らなきゃいけない状態。ってとこかな。

まぁ英検の新テストを英検受験者が作るって事はまずありえないけどさ。
それもアリなのがポーランド。
そしてもちろん旧ポー試験とEU規格は矛盾する点も多いので、折衷案は至難の業なのもポーランド。


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