うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2004年07月19日(月) フォークで和食

外国人向け和食なんてテキストを自分のサイトでアップしてるくせに、割りと最近まで気づかなかった事がある。

フォークだと和食って、食べづらいのね。

今日はゲラ夫の友達、森の番人をディナーに呼んだ。
ちなみに森の番人はパイロットで、国立公園(ただの森)の上空を夏季だけ火事がないかどうか見て回る仕事をしてる。どうやら転職決定らしくてキェルツェに引越しらしいんだけど。って事はもう森の番人じゃなくなるんだけど、まぁそんなニックネームなので。

で、和食ビギナーな彼にチキンカツをご馳走した。(ちなみに彼が初めて我が家で食べた和食は餃子。和食じゃないじゃんね。)
和食ビギナーなだけに、お箸は使えないのでフォークと、一応ナイフも渡す。

それにしても食べにくそう。
チキンカツなんて、お弁当じゃあるまいしいくら「一口サイズ」とか言ったって実際一口で食べれる大きさじゃないじゃん? お箸でもって一口噛み付いて、残りは茶碗なり小皿なりに置くでしょう?
それがポー人はできないんだよねぇ。

トーストとかポンチキならともかく、かじり付くという行為に抵抗があるみたい。餃子にしろチキンカツにしろ、小皿の上でフォークで一口サイズに切り分けてから口に運ぶ。
前回ゲラ夫ママが食べにくそうにしてたんで、今日は森の番人にナイフも渡したというわけ。

でもナイフがあっても解決しないみたい。
千切りキャベツはフォークで食べるの難しいし。
ポー人は茶碗を手に持つ習慣がないから、茶碗をテーブルに置いたままご飯をフォークで食べるのも理にかなってない。
「お茶碗手に持っていいよ」って言ったんだけど、どうも落着かないっぽい。

そう考えてみると、フォークだと食べにくいものって結構ある。
ダントツが千切り野菜。キャベツとかならまだマシかもしれないけど、白髪ネギの乗った中華風蒸し茄子とか、千切りキュウリと食べるバンバンジーとか、「千切りの物を別の物と混ぜながら食べる」ってのはフォークでは至難の業ですな。

でもせっかく和食(風)なものを食べてもらうんだから、やっぱりご飯はお皿に盛りたくないんだよな〜。
チキンカツだって、千切りキャベツ無しのなんて嫌だし。
あ、千切り白菜でも良いけど。ポーの冬キャベツは固くて苦いのでよく白菜で代用するのだ。全然いけまっせ>奥さま方。

そういえば、照り焼きチキン丼なんてもっと食べにくいよなぁ。フォークで切るには鶏モモ肉って強敵。皮もついてるし。(よくポー人が来ると出してるんだけど。)
かといってお皿に盛ったらただの「Chicken Teriyaki with Rice」って感じで和食な雰囲気ぶっ飛びだしねぇ。
つーかディナープレートに全部盛っちゃうと一気に安いチャイニーズっぽく見えちゃうんだよね。(チャイニーズが安く見えるってワケじゃないよ。)

外国人向け和食、もっと改善の余地ありっぽい。


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