何度目の
夢の中で横風が吹いていた。
揺れて、揺れて。
地震じゃあるまいし、どうして風なのに揺れる?と思ったら
本当に揺れていた。
天井の照明器具から下がる紐が大きく揺れていた。
それだけ。
揺れてるなと見えない目で見つめ、両手をシーツに広げていた。
ぼーっとしたままケータイで時間を見た。
明け方まで起きていたので、頭がはっきりしない。
彼にメールした。
届かない。
そうだった、こんなときにケータイは役に立たない。
PCを起動してテレビをつけた。
彼にメールが届きすぐに返事が来る。
外ではヘリコプターのプロペラ音。
彼にニュースを伝えていると、頭がはっきりしてきた。
今回はずっと話していたので、落ち着いていられた。
どの局も最初は、すぐにガスを止めてくださいと繰り返した。
コメンテーターがこれを受けて、
「このおかげでガスを止めた方も多くいらっしゃったでしょうね」
震度が大きければ大きいほど、停電する世帯は多いんだよ。
賢くないコメントにがっかりした。
大きな地震に何度も遭っている地域なのに、安っぽい構造の
プール施設を作ったんだね。
何を考えてるんだろう。
何も考えてなかったんだろう。
彼と話していたおかげで、今日は平気で過ごせた。
口を大きく開けて、マッサージした。
落ち着いてテレビを観ていられた。
揺れている映像に酔いそうになった。
彼に逢いに行くことにした。
海辺のホテルに行って、ゆっくり過ごそうね。
一緒なら怖くないから。
2005年08月17日(水)
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