辛いままで 辛いだけじゃない
一睡もしないで会社に行った。
君が出社する前に、送ったメールを削除してしまおうと
思った。だけどしなかった。
うつ伏せになっていると、君が入ってきて
メールを読んでいる様子が伝わってきた。

 読んだよ

書いてしまったこと、どう受け取られたか。
涙がどんどん出てきて、でも声が出なかった。
君に何度、声をかけられても、顔を上げられなかった。

しばらくして顔をあげ、話し合った。
最初、君は怒っていた。
朝一番に読みたい内容じゃない。
こんなものを読んだら、仕事に集中できない。
怖い顔をして、怒った。

最後のほうに書いた、私からの提案について君は言った。

 辛いままなら、書いてあるようにしよう。

私は提案のあと、それでもどうしていいかわからないと
書いた。
そこのところを汲み取ってもらいたかった。
いつまでも君の優しさに甘えていた。

オンナは気持ちを汲み取ってもらいたいから訴える。
オトコは方法や手段などの解決を模索する。
その通りだった。
良し悪しじゃなく、その通りだった。

君はなかなか自分の本音を明かさない。
私が何かを言うと、私の意に沿うならとあれこれ
考えて私に言う。
第三者のような立場に立つ。
当事者なのに、他人事のように話す。

 これまでいろんな女性と付き合ったけど
 ここまで気持ちをぶつけられたことがない。
 感情の波が激し過ぎる。
 陰と陽が極端すぎる。

君が言ったことは全部正しい。
私はモロに出してしまう。
笑った直後に泣く。
止まらなくなる。
バランスが取れない。

だけど、ガス抜きする相手や場所がないのも事実。
知り合いがいない。
愚痴を言う同僚がいない。
私の言葉を聞くのは君だけで、私の声を聞くのも君だけ。
気晴らしするのに、気軽にどこにも行けない。
 
 人恋しい

こう言ったとき、そうじゃないでしょ。
俺が恋しいでしょと言ったくらい
自分以外の人との接触をいやがるのに。

思ったことを次々に言われたことがない。
当たり前じゃない。
私だって、こんなふうじゃなかった。
それが今では、君を通してしか人と知り合えない。
それも、その知り合った人たちは、君の話の中に
出てくるだけの人たち。

だけど話しているあいだに、少しづつ私は落ち着いた。
続きは、またいつか。
だって、仕事が詰まっていて、君はやはり夜中まで
会社にいるから。

私の気持ちを、現在の気持ちを伝えられた。
今はそれでいい。

 続きは、もう少ししたら、ちゃんとしようね。

約束した。
きちんと、話を聞いてくれて、うやむやにしない。
そんな君が好きで、私はここにいるんだから。

2004年09月14日(火)

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