ありがとう
小山になったヤマからメール。
件名は、「星の王子様」なのにメール本文の最後は、
「彦星改めボブ・○○・サップ」
ヤマと私が命名したのが気に食わないらしい。
一体どう呼んでほしいのか、さっぱり。

で昨日の続き・・・

私たちはバッグを投げ出し、サンダルを脱ぎ捨て
ベッドに倒れこんだ。



倒れこんだ途端、私の左足の指があらぬ方向へ。

  いたーーーーいっ!!!
  足、足、指、指が攣ったーーーー!!

全身、攣り癖がついたようだ。
でも、3年前、東京でヤマに逢った時も
同じ指が攣って、大騒ぎした。

大笑いしながら、私の指をなんとかしようとする。
でも治らない。
治ったと思って、起き上がると、また攣る。

そんなこんなで、ようやく治ったのは何分後だったか。
二人でネットのあれこれを話し
男女の関係について話し
それも、二人とも、ベッドにゴロゴロしながら。

なのに、話してるだけ。
どうにもこうにも色っぽい雰囲気にならない。

肝心のことを聞き忘れていた私は、ようやく尋ねた。

 ねぇ、今年はいつ帰省するの?

 今夜。

 えっ?

 今夜中に向こうに到着予定。

 えっ!じゃ、何時ごろまでいいの?

 もうそろそろ。


私の頭をぽんと撫でて、ヤマは立ち上がった。
抱擁もなし、キスもなし、握手もなし。
私は、浮腫んだ足に無理やりサンダルを履いて
ヤマを見送るために、一緒にホテルを出た。

途中まで一緒に歩いて、鍵しか持って出なかった
私のために、コンビニでお茶を買ってくれて

ヤマは笑いながら手を振ってくれた。
私も笑いながら、手を振った。

3年ぶりに逢って、過ごしたのは5時間半。
大半を笑って、しゃべって、過ごした。
そして、最後、決めてたとおりに
笑いながら見送った。

ヤマからのメールに

 久しぶりのあなたの笑い声が聞けて、嬉かった。

私からも、本当にありがとう。

 

2004年08月16日(月)

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