懐かしい声
リクエストに応えて電話をくれた。
ディスプレィに名前が表示されてるのに

  誰ですか〜

と、間延びした声を出す。
お互い笑い出した。

1年前はメールだけで、電話はなかったから。
声を聞くのは、何年ぶりだろう?

こんな声だっけ?
でも、あの人の声だった。
1時間以上話した。

  東京に来たら、どこか行きたいところない?

どこかで軽くお茶するだけだと思っていたから
何も思いつかなかった。

 きっとね、5階建て以上の建物を見るだけで
 感動して泣いてしまうよ。

大笑いしながら話しつづけた。
深夜1時過ぎ、あの人は家の近くの公園にいた。

会社から家に着くまでの時間。
あぁ、この人もそうだった。
そう思ったけど、悲しくなかった。

 もう遅いから、そろそろ、ね。

日にちが決まったらメールすると約束した。

2004年07月15日(木)

初日 最新

Copyright(C)2004- you All Right Reserved.