不思議なタイミング
夜中過ぎ、翔君にメールを書こうと思った。
翔君と知り合ったのは、日記才人でだ。
8ヶ月程前のある日、メッセージを貰った。
私はメッセージやメール、掲示板に書き込みがあると
その人の背景が知りたいので、サイトを持っているなら
見に行く。
日記を書かれているなら、最初から全て読む。
時間の許す限り、そうやって相手を知ろうとした。
余談だけど、ネットの世界は顔が見えない。
ネット上では演技できる。
だけど継続しているものは、その人の姿を垣間見られる。
年齢性別のわからない世界。
その人の考え方、感じ方、環境、趣味嗜好。
ほんの一部でも掴むことができ、共感できれば
私は返事をする。
だから、サイトがなく、日記がなく
つまり自分の姿を見せずに
BBSに書きたい放題していく人たちが一番苦手だった。
翔君の日記を読ませていただいたとき
最初は、作り話だと思った。
だけど、10代の思考、それも真っ直ぐで懸命な文章に
私は好感を抱いた。
彼が有名人になるのに、時間はかからなかった。
急激にアクセス数が増え、掲示板に女性が溢れ
メールで受信ボックスはパンク寸前だったはず。
人気者になり、忙しくなった彼に
私は、沈黙を通し、遠くから見ていた。
そしてたまに短いメッセージを送るだけにした。
どれだけ時間が開いても、彼は返事を必ずくれた。
他の人全員に、そうしていたのだと思う。
疲れただろうと思う。
月日が流れ、翔君も私を取り巻く環境も変わった。
そして昨夜、久しぶりに更新しているのを知り
読みに行った。
読みながら、翔君のサイトのリンクにあった
あるサイトを思い出した。
『たにしの殻』
ここは、彼からも教えられたサイトだった。
彼から聞いたとき、既に知っていたのに
私は知らんふりを通した。
いろんなことを思い出して、翔君にメールを出したくなった。
なぜかはわからない。
書き出してすぐに、メールを受信した。
彼からのメールだった。
翔君に書く内容が、支離滅裂になってしまった。
彼からの安否を気遣うメールに動揺してしまった。
そしてリアルタイムで進行してる翔君へのメールと
彼へのメールが、重なり合ってしまった。
今まで私は、翔君の日記を彼に教えたことがなかった。
私は、彼に教えた。
アドレスを書き忘れたけど、ググルとトップに出てくるので
彼は簡単に見つけた。
BBSが消え、久しぶりに覗いた翔君の日記に触発され
その直後に1ヶ月ぶりに、彼からメールが来た。
不思議なタイミング。
*** *** *** *** ***
あっちこっちでブックマークしてるものを
統一したくて、はてなあんてなに登録した。
使えない・・・
RSSが機能しない。
私の編集の仕方が悪いんだろうけど
重くて開かないのは、私のせいじゃない。
*** *** *** *** ***
そろそろ静かにしているのも飽きてきた。
ココには、メールフォームや掲示板を置いてない。
だから読み手を意識することなく
勝手気ままに書くことができた。
誰がどう思おうと、私の目に入らなければ関係ない。
現実でもそれは同じでしょう?
陰口、悪口を言う人はたくさんいる。
だけど知らなければ、言われてないのも同じ。
私にとって、あなたは宇宙人であるように
あなたにとって、私は宇宙人。
あなたの常識は、私の非常識。
私の常識は、あなたの非常識。
以前の日記を知ってる人が読めば、こんなヤツだったのかと
ぶったまげるだろう。
イメージぶち壊し。
前は、オモシロ半分に、読み手がつけたイメージを優先した。
モニターのこちら側で瞬間湯沸し器しながら
優しく冷静な面を出した。
私の中に、ないものではない。
多少ながら、そんな面もある。
*** *** *** *** ***
彼に見つからなければ、それでいい。
彼に見つかっても、どうでもいい。
今はそんな気分。
いつまで続くかわからないけど。
そして、君にここがもし見つかったら
絶望されて、おしまいになるだろう。
2004年07月14日(水)
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