Wings of Times〜時のつばさ〜
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2005年08月23日(火)  
社内教育

会議を無断欠席していると言われた日に、日記には書き忘れましたが面白い事はまだまだ言われていました。
読書感想文を提出していなかったので、会社についてから提出する事にし、皆と同じ条件の「5分」で書いたのです。

知ってる人は知っていますが、朱鷺野つばさ、書道の有段者とは思えない悪筆で。

「5分で考えをまとめている」文章なんて読めたものじゃありません。
その昔知人に、「頭いいのに何でそんな汚い字なのかとずーっと胸の中にしまっていたけど、異常な速さで文字を書くのね」と言われました。
「何でそんなにかき込むの、落ち着いて食べなさい。料理は逃げないのよ?」と彼女に言われてるアレとあんまり変わらない意見です。
しかし、「異常な速さで書かないと遅筆」って言う部分もあり( ̄∇ ̄)、つばさは丁寧に文字なんかこの10年以上書いていないのです。
毎朝ミーティングで鬼さんの話をメモを取っていますが、早稲田速記も真っ青な文字ですからどこに出してもお恥ずかしい。
いえ、営業ミーティングのノートは業務秘密ですから、自らの文字でセキュリティを掛けてるだけなんですが(詭弁)。

そしてその悪筆で、5分計って書いた文章を書いた紙は使用済みコピーの裏紙でした。
つばさ的にはエコロジカルにしたつもりでした。
しかし、自分の発想をロス紙の裏に書き綴ると言うのは、鬼さんにしてみれば唾を吐くようなものだったらしく、その上どうしても居る時に手渡そうと思っているのにタイミング悪くいつも居ないために、机上のノートPCの下に挟んでおいたのです。

当然、「いつも多めに見て誉めていたが今日こそ言ってやる」気分にさせた訳です。
もちろんつばさの予想ですが。

ロス紙も当然ながらそれをノートPCに不在時に挟んだために、「居ない隙にこっそり」と表現されてしまいました。

「まるで泥棒みたいに、こっそり。そうよ、朱鷺野、あんたは泥棒なのよ、泥棒!」

その後もしばらく泥棒を連呼してつばさを非常に心の中で笑かしてくれていましたが、最後は、「客のニーズはつかめても社内のニーズはつかめない泥棒みたいな奴」と言う訳の解からないまとめにされてしまいました。

念のために言っておきますが、この時のつばさは、会議無断欠席を責められて居たあの日のつばさです。
つばさ、腹の中で大爆笑していましたので、決してこの一件は鬼さんを嘲るとも、怒るとも、嫌うとも、なーんもない瞬間です。

だって、「こっそり置いて行くから泥棒」って。笑うしかないって。
「こっそり持って行くから泥棒」←これが正解。
ちょっと論法が派遣社員がたてつくと言って逆上したあの日のようで支離滅裂です。

つばさはこの時は何もストレスはありませんでした。
ただ席に戻る時に他の事業部の人に「憐れな」と言う目で見られたのがちょっとムカついただけ。
その後話した時、「シンプルに仕事する」と言う同じ言葉にものすごく隔たりがあって、どうやってこの人とタッグを組めばいいのかと思いながら話していたあの時の方が何百倍もストレスでした。

このまま気鬱な毎日で業務をこなして行くと、きっとつばさも本物になるんだろうなあって思っていましたが、どうも鬼さんも「こいつとどうやって話して行けば良いやら」と言う表情をしているような気がしました。

鬼さんは、社員矯正にものすごい業を使います。
過失を犯した社員二人を向き合わせて相互びんたで共同制裁させたり、あるいは誰かに引っ叩かせたり。
後、びっくりする回数腕立て伏せさせたり。
アレをもしつばさがやられたら、つばさは辞職ではなく、くびだと思います。
だって、殴り返すもの。
かつて、まだ20歳の時の上司も、研修室で引っ叩いて社員の人格を変えていました。
その時は過失ではなく、疲労が見え始めた社員に対して行なわれていました。
殴られるとみんな別人のように働き出すので異様でした。
しかし唯一、殴られても「疲れたので帰る」と言ったのはつばさだけで、以後その上司はつばさの教育を断念しました。

あの職場を去った時、その上司を引っ叩いてから辞めるつもりでしたが、出勤も出来ない経済状態で辞めたので出来ませんでした。
以降、上司の暴力にはやり返す覚悟でずっと来ています。

つばさに暴力は通じません。たとえ殴られて置けよと誰かに諭されても、そんな事を受け入れてほいほい言ってる40歳は、おかしい。
20代か30代入りかけにやる教育です(と言うか違う方法はないのか)。

その鬼さんが、言葉で伝えらるのかこいつに、と言う顔をしているのなら、やはりこれはつばさが努力するしかないのです。

気がついたら、あんなに胸につかえていたモヤモヤは消えていました。

いや、きっと忙しいからなんですけどね。


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