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2005年08月04日(木)
ミーティングに参加していないから、どんな風に言われてるかは知りません。 ぼろくそかも知れません。
でもつばさは忠実に言いつけを守り、朝のその時間に関してはものすごくまじめに働き始めました。 だがしかし、昼頃になったら微笑の貴公子に呼ばれました。
ミーティングブースにさしで座るなり、こう言います。 「朱鷺野さん、うちの事業部でやっていけないと思う」 絶句です。
それ、誰が言ってるんですか?鬼さん? 問いかけると頷きます。
はあ?
はあ?
(゚Д゚) ハア???
読書感想文を提出しないで退学になった高校生は聞いた事ないんですが、社会人だと首なんですか?
はああああ?
ショックもありましたが、呆れたが上回って、相当バカバカしくなりました。 やっていけないって何?遅刻もせずに来ているのに。 貴公子はなおも続けます。
「みんなはあの後すぐにお詫びに行ったんだよね。行ってないのは朱鷺野さんだけなんだ」
ああ、そりゃ確かに、上司の指示に従わなかったのに詫びに行かなかったのは確かに過失だ。
詫びに来ないから首なのか? (゚Д゚) ハア???
うちの仕事の本分は「鬼さんのご機嫌取り」なの?
はああああああああああ?????
席に戻って鬼さんに詫びのメールを書きますが、最後の方ではもう破れかぶれだからものすごい暴言になっていました。 夕方の残業中に鬼さんに呼ばれました。 貴公子が居ました。
「今日はごめんなさいね。メールを読んでちょっとビックリしたから『これ』に聞いたらとんでもない事言ってて」 その後は、言ってもない事をさも言ったように言うな、言うに事欠いて人の進退をお前が言うな、どんだけ朱鷺野さんを傷つけたんだいい加減にしろ、ああいう事言う人間だと私が思われるだろ(思った( ̄∇ ̄))ふざけんな、みたいな叱責が目の前で繰り広げられました。
貴公子は椅子に座ったまんま土下座状態ですが、非常に誠意ある表情で詫びていました。 つばさは終始ほとんど無言で聞いていました。 誰を信じていいか解からなかったからです。
涙目で朱鷺野に謝れと言っている鬼さんを信じればいいのか。 本気で謝っている風に見える貴公子を信じればいいのか。
鬼さんは読めない人だとして、貴公子がすまない顔をすればするほど、この件をそんなに痛感できる人間があんなフライングと言うか、暴走をするのか?と思います。 鬼さんは貴公子を問い詰めて、やっと「やっていけないと言った」と吐いたと言います。 自分が謝るのが嫌で代わりに謝らせてるのか?とさえ思えて、静かに大混乱です。
この人、もう仕方ないな。きっと病気なんだ。心の病なんだ。
つばさは貴公子をそう結論付けました。 お前一年前もつばさの聴力が届くところに平気で立って、「朱鷺野さん要らないと思う」って先輩に囁いた無神経野郎だぞ? この件の重大さ解かって詫びてるのか?
いや。前回の落ち度を解かっているからこそ、つばさにボーナスが出たかどうかを秘書さんに聞きに行ったんだよな? おいら泣いた日に、過ぎこし方を全部話して「でも貴公子は心配してましたよ?」と不思議がられたもの。
それともそれだけの流れの中に乗ってて今日の発言したら、一貫性ないぞ?
だから、病気だと思って諦める事にしました。 怒っても仕方ない。 聞けば最近初歩的で小さなミスが多いと言います。 鬱の始まりなのかもしれないと思いました。
そんな、15分置きに鬼さんに指示を出されて全部引き受けてるんだもん。 で、明日首をくくってもいいくらいに叱責されてるんだもんね。そりゃ病気にもなるさ。
って言うか、あんた無能なのは仕事の能力じゃないよね。 万能と勘違いして全部出来ると思ってるところが間違いだよね。 しばらく一緒に働いて、異常に仕事を抱えてるって事には気づきました。
でも、キャパを越えたら言わないとね。 それで納期を全部守らずに総なめに叱られてるんじゃん? 叱られるのが快感でもなさそうだし、謎な男だ。
全部引き受けるのは責任感ではないわさ。 って言うか、今日はいったい何なんですか。
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