幽玄に沈む庭
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2003年08月05日(火)
蒼い月




暑い夜だった。

エアコンを止めて、窓もカーテンも開け放つと

月の光に部屋が照らし出される。

普段の日光の支配から解き放たれて

幻想的な感じがした。



仄かに蒼をたたえる部屋の中に座り込み、

外を、見る。

高台のアパートの窓からは

眼下に広がるとりどりの屋根の瓦の海の色も

遠くの都心のネオンの光も届いた。

対照的な、世界。




ふと、見上げると、

何日とも言えない中途半端な形の月が

其れには不似合いな格好で浮かんでいた。



ふぅ、と息をついて俯く。

自然に自分の腕が見えた。

瞬間・・・切りたくなった。


何故だかは良く分からない

でも、無性に。












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