爽やかな晴天。たっぷりの陽射しであったが
蒸し暑さもなく過ごし易い一日だった。
朝の道を走っている時が一番心地良い。
車の窓を開ければ森林浴をしている気分であった。
山里の田んぼでは早苗が朝風に揺れている。
少しずつ伸びているようで楽しみでならない。
月曜日であったが今日も臨時休業である。
今朝は義父がその貼り紙を剥がしていたので
てっきり工場の仕事をしてくれるものだと思ったが
そうは問屋が卸さずまた田んぼに逃げられてしまった。
しかし昨日は一日中工場の仕事をしてくれていたようだ。
得意げに話すので「今日も」とはとても云えなかった。
同僚は明日退院とのこと。経過は順調のようだが
まだ術後の痛みがあり力仕事は無理のようである。
義父と相談し今週一杯は静養させることにした。
明後日から車検の予約を受け入れていたので
延期を余儀なくされるがもう月末まで予約で埋まっている。
なんとかなるだろうと義父は云うが同僚に苦労を掛けざるを得ない。
今更ながら同僚のおかげで会社が成り立っていたことを思い知らされる。
半月の休業は痛く経営にも大きく響くことだろう。
2時半になっても義父は帰らずまた臨時休業の貼り紙をして帰る。
カーブスを諦める気は全くなかった。
心地良く汗を流せばもやもやした気分もすっかり晴れる。
4時過ぎに帰宅。何気なく庭の隅を除いたら
娘が育てている多肉植物の鉢に濃いピンクの撫子が咲いていた。
確か以前に植えていた記憶があったが根が残っていたのだろう。
昨年は咲いていなかったのでとても思いがけなかった。
娘は気づいていたのだろう。その鉢には風車が立ててある。
風に吹かれてくるくると回っており何とも可愛らしい。
土のない猫の額ほどの庭だが我が家の庭も自慢出来そうだ。
大相撲夏場所が始まっており夫は上機嫌である。
5時前にはもう入浴を済ませ後半戦を楽しみにしていた。
大急ぎで丸干鰯を焼いて与えればビールを美味しそうに飲む。
平和を絵に描いたような光景に心がほっこりと和んだ。
ずいぶんと日が長くなり外はまだ薄っすらと明るい。
明日も晴れるのだろう夕焼け空が綺麗だった。
お客さんから電話があり車が不調とのこと
義父に電話したら明日の午前中なら待機出来るそうだ。
私は明けても暮れても仕事のことで頭がいっぱいである。
時々ふっと何もかも忘れてしまいたくなるのだった。
※以下今朝の詩
春海苔
ゆっさゆっさと川底で揺れる それは緑の髪のようであった 岩に石にしがみつくように 育ち生きているのである
川漁師たちは競い合い 船の底を満たそうとする 緑の海苔はくねくねと積もり あまりの長さに鎌を使うのだ
そうして洗い始めるのだが 何と艶やかな緑だろうか 手で掬っては筋を立てて行く もう握れないほどになると 絞り上げ干す準備を始める
沖からの南風であった 海苔は緑のままではいられず 白髪交じりの老婆のようになる 不思議なことであったが 冷たい西風を好むのであった
川漁師たちは右往左往しながら せっかく干した海苔を千切る そうして土手の堰堤に並べて 陽射しだけを頼りに干し続ける 表が乾くと次は裏側であった
やっと干し上がった海苔は 芳香を放ち愛しさが込み上げて来る
ずいぶんと昔のことだ 四万十川にはそんな風物詩があった
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