ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2026年04月04日(土) ただ一心に

夜明けと共に降り出した雨が降り続く。

雨も風も強く「春の嵐」となった。

満開の桜も見納めかもしれないと思いながら職場に向かう朝。

さすがにお遍路さんの姿はなく今日は休養日らしい。

昨日の小学生達はどうしているだろう。

まさか通し遍路ではあるまいと気掛かりでならない。

送り出した親御さん達もどんなにか心配していることだろう。


工場はシャッターを開けていたので水浸しになっていた。

横殴りの雨である。どうしようも出来ない。

同僚は通院のため午後からの出勤であったが

工場の中には義父のトラクターを置いてあり

今日も田んぼに行くのだと準備をしているところだった。

キャビン付きのトラクターなので雨でも平気であったが

あまりの悪天候に心配でならない。

しかしトラクターに乗り込むと「行くぞ」と勇ましく出掛けて行った。


午前中に来客が2名。どちらも若いお客さんで車検の予約である。

電話予約で良いのだが直接来てくれるお客さんが多い。

ボードの予定表を見てから納得するのだろう。


急いだ事務仕事はなく経理の記帳をしていた。

昔は全て手書きであったが今は会計ソフトに入力するだけである。

目は疲れ肩も凝るが私の好きな仕事のひとつであった。


午後からは同僚も来てくれてゆるりと仕事を始める。

昨日に引き続き大型車の車検整備であったが

雨が降り込むので仕事にならないようだった。

すると同僚は前進で入庫していたトラックを後進に入れ替えた。

「すごいじゃん、頭がええねえ」と褒めると

「誰じゃちそうするわ」と云って二人で笑い合う。

そんな感じでほのぼのとした空気に満たされていた。


2時を過ぎるとやっと雨が小降りになりほっとする。

また大雨になるやもしれず今のうちにと帰路に就いた。

空が少し明るくなりどうやら嵐は過ぎ去ったようである。

サニーマートで店員の「よしむらさん」と「たなかさん」に手を振る。

「たなかさん」はサービスカウンターに居て私の煙草係だった。

「例の物を」と頼むと直ぐに煙草を出してくれるのである。

市内には他にもスーパーが幾つかあるが

私はこの二人が働いているサニーマートが大好きだった。


3時半に帰宅。5時まで茶の間でうとうとしていた。

一週間の何と早いことだろう。あらあらと云う間に日々が流れる。

そんな調子でひと月も早く一年も早いのだ。

十年一昔と云うがつい最近のことに思えてならない。

過ぎ去った日々はあまりにも鮮やかな記憶でしかなかった。

先日もここに記したが十年後の自分が想像出来ない。

生きているのか死んでいるのか誰も教えてはくれないのだ。

生きていればそれに越したことはないが

死んでいればいったいどうすればいいのだろう。

もう何も書くことも出来ないそれが一番辛いことに思える。

「一日一生」と云う言葉もあるがそうして生涯を終えるのか。

心残りのない一生など在り得ないように思えてならない。

一日を一生だと思って精を尽くさねばならないが

欲深い私はいったい何を求めているのだろう。


※以下今朝の詩


    石段

一歩目のその先にあるもの
目には見えないが感じるもの
それは苦労して手に入れたもの

長い石段であった
見上げれば空があり
その遠さに挫けそうになる

苔むした石段には命が宿り
緑であることを誇っている
踏みつければ憐れであるが
踏まずにどうして辿り着けようか

一歩二歩と数える
息が切れて苦しくてならない

待っているのは誰だろうか
空に浮かぶ白い雲が見えた

振り向けばまっ逆さに転げ落ちる
その痛みが悪夢のように目に浮かぶ

吹き上げて来る風に背を押され
ただ一心にのぼり続けている











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