ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年12月13日(土) 冬の雨だれ

曇りのち雨。午後からぽつぽつと小雨が降り始める。

気温は13℃とそう低くはなかったが

陽射しがないと何と肌寒いことだろう。

冬のおひさまは本当に有難いものである。


土曜日の国道は空いており山道でも対向車がなかった。

冬枯れた景色の中にまだ紅葉している木があり心が和む。

良心市には大根や水菜とさつま芋が並んでいた。

今朝は買わなかったが並んでいるだけでほっとする。

丹精を込めた野菜である。何だか「いのち」が並んでいるように見える。


いつもより少し早く職場に着く。

直ぐにみい太が走り寄って来た。

猫係のお客さんを待っていたが現れず私が餌を与えた。

子猫の姿は見えない。何処に行ってしまったのだろう。


8時半になっても同僚が出勤して来ないので心配になった。

昨日の検査疲れだろうか。不整脈かもしれないと思う。

電話が繋がらなかったら家へ行ってみようと思っていたら

電話は繋がり少し寝坊をしたようだった。

顔を見ればほっとする。どんなにか頼りにしていることか。

午前中はオイル交換やタイヤ交換があり大忙しだった。


義父は狩猟免許の試験があり市内へと向かう。

若い頃から持っていた免許であるが数年前に失効してしまったのだ。

再度取得するには訳があり猪退治の為である。

今年も稲を食い荒らされ我慢の限界になったのだろう。

猟銃ではなく「わな」の免許であり簡単そうに思えたが

けっこう難しかったらしくそれでも合格の報せがあった。

よほど嬉しかったのだろう。弾んだ声で電話してくる。

82歳の猟師である。来年にはきっと猪を退治することだろう。


午後には来客が途絶えていたので定時より少し早目に帰路に就く。

寒さのせいもあり炬燵が恋しくてならない。

3時には帰宅しており真っ先に炬燵に潜り込んだ。

ダンス教室のある日で娘達は夕食不要とのこと。

夫の好きなステーキを焼いただけである。

あれこれとおかずを作るよりずっと安上がりなのだ。


ぽつぽつと雨が降り続いている。

リズミカルな雨だれの音が耳に心地よい夜になった。

明け方まで雨で明日はまた晴れるのだそうだ。

雨も必要であるがやはりおひさまに会いたい。


雨が降るとしんみりとするのは何故だろう。

渇いていたこころが潤って来るのを感じる。

決して涙ではない。水を欲しがっていた草花のようだ。

水を吸いながら大きく息をすると

失っていたものが蘇るようであった。

まだまだこれからの冬であるが

私のこころは春に向かっているのかもしれない。


※以下今朝の詩


   終いごと

あやふやである
ばくぜんとした道

歩けば歩くほどに
近くなるのは
終いの場所であろう

見納めかもしれないと
花を愛で空を仰ぐ
声が聴こえれば立ち止まり
語らうこともあった

わたしをわすれないで
こんなにもいきてきた

記憶が波のように押し寄せて来る
幼い頃や少女の頃の私であった

父や母は待っているのだろうか
この道は天の国に続いている

もうひきかえせはしない
すすむしかないのだとおもう

どうかわたしをわすれないで


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