ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年03月26日(水) 散ればまた咲く

最高気温が29℃を超え3月の気温としては過去にない記録だったようだ。

異常気象としか思えず今年の夏も酷暑になることだろう。


いつの間にか梅の花が散ってしまい白木蓮も散り始めている。

けれども桜はぽつぽつと咲き始め山ツツジも山肌に見えるようになった。

散れば儚いものだが花達は次々にバトンを渡しているようだ。

それは永久に続く自然の営みなのであろう。

だからこそ散ったことを嘆いてはならない。

人の命も同じである。魂は輪廻転生を繰り返して行くのだった。




今朝は義父の姿が見えず居室で倒れているのではと気遣う。

来客があり声を掛けたが返事はなく増々心配になった。

それが電話をしてみれば田んぼで草刈りをしているとのこと。

早朝から出掛けたらしくどおりで姿が見えなかったはずである。

お昼には帰って来たが工場の仕事どころではなかった。

明日は雨の予報なので今日中に草刈りを終えたいと云う。

晴耕雨読ではないが今日は農耕日にしてやりたかった。

とにかくやれるだけの事をするようにと伝え送り出した午後である。

思いがけない程の暑さになり熱中症の心配もあったが

あれこれと気遣うよりも義父の底力を信じようと思う。



2時半に退社し整形外科のリハビリに向かう。

今日も医師が義父を気遣ってくれ決して無理をさせないようにと云う。

骨折している首の骨が治らずそのままになってしまうかもしれないのだそうだ。

そうなれば手術しかないと云うので何だか怖ろしくなってしまった。

義父に伝えても何も変わらないだろう。余計に我武者羅になりそうである。

田植えの準備を進めておりどうしてそれを止められようか。



買い物を済ませ4時半に帰宅。庭先の花が増えており驚く。

なんとチューリップの花も咲いていた。

昼間娘があれこれと苗を買って来て植えてくれたようだった。

庭先は見違えるように花盛りとなりすっかり春の装いである。

黄砂と花粉は飛んでいたが穏やかな昼下がりの光景が目に浮かんだ。

仕事を持っていたらとてもそんな余裕など無かったことだろう。

再就職はまだ決まらないがずっと家に居て欲しいとつい思ってしまう。



夕飯はあまりの暑さにお素麺にした。喉越しも良くとても美味しい。

孫達が大喜びで沢山食べてくれて嬉しかった。

家族の美味しい顔ほど幸せなことはない。



義父から電話があり今日の暑さであハウスの稲苗が枯れてしまったとのこと。

余程ショックだったのだろう酷い嘆きようであった。

こればかりはどうすることも出来ずひたすら宥めるばかりである。

その上に例の大型車のクラッチ調整に行くと云うのだった。

上手く調整出来れば工場まで走らすことが出来るのだ。

私の段取りが悪かったのだろう。昼間のうちに同僚に行かせるべきだった。

しかし義父との連携も全く出来なかった一日のことである。

「もう疲れて死にそうな」義父の弱々しい声が耳から離れない。


生きてさえいれば明日がある。順調に好転することもきっとある。

みんなみんな精一杯なのだ。何ひとつ疎かになどしていない。

「神様、仏様、お母様」である。どうかどうか助けて下さい。


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加