晴れたり曇ったり。陽射しが遮られると何とも冷たい。
冬のおひさまの有難さをつくづく感じた一日だった。
インフルエンザの後遺症だろうか夫は食欲不振である。
胃の痛みこそないが胸やけが酷いらしい。
胃薬を服用しても治らず溜息ばかりついている。
私も食欲がイマイチで何を食べても美味しいと思わない。
それでも食事は作らなくてはならずいささか気分が滅入る。
おまけに情緒が不安定になっており少し鬱気味のようであった。
プラス思考になれないのだ。つい悪い方へと考えが及ぶ。
仕事の忙しさもあるだろう。気分転換が必要かもしれない。
今朝は義父が事務所に居てくれて車検完了の書類が整った。
糞詰まり状態になっていたのでどれ程助かったことだろう。
まだ首の痛みがあり本調子ではないが無理を強いてくれたのだった。
このまま順調に快復してくれたらと願わずにはいられない。
友人から電話があり土曜日に新年会の第二段を行うのだそうだ。
てっきり断ると思っていたが迷わず了承したのでおどろく。
今の状態ではとても無理である。いったい何を考えているのか。
誘う友人も友人である。あまりにも無謀に思えてならない。
それでも義父は上機嫌となり痛みも忘れている様子であった。
在り得ない話であるが「飲んだら治る」と信じているらしい。
心配でならなかったが義父の好きなようにさせてやろうと思う。
やり残した仕事はあったが3時に退社する。
お昼休憩もなかったのでぐったりと疲れていた。
帰り道にはくよくよと考えることばかりである。
20日には大口の支払いがあったが資金が足りそうにない。
今年はゼロからのスタートだったのだ無理もないだろう。
それにしても20日になるのが何と早く感じられた。
次は月末であるがいったいどうすれば良いのだろう。
私には穴のようなものがあって冷たい風が吹き抜けている。
塞げば済むことだが両手はかじかむばかりであった。
穴
つきは月満ちて輝く やがて尽き失うが 消えるのではない
わたしには穴がある 空っぽの空である 浮かべるものはなく ただ風が吹き抜けていく
塞ぐにはちからが及ばず 添える手はかじかむばかり
真冬の月は空を温めるが 穴はいつまでも冷たい 墓穴を掘り続けたあげくに いのちは心細く儚いものだ
せめてもの光であろうか 穴の向こう側で月が満ちる
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