朝よりも日中の気温が低くなり厳しい寒さとなる。
冷たい風に煽られながら山里では初雪が舞った。
幸い積もるような雪ではなかったが何と冷たいことだろう。
時折は陽射しもあったがその陽を浴びながら雪が降り続ける。
義父は今日も痛みに耐えていた。とにかく首を動かすことが出来ない。
「仕事は大丈夫だから」と言い聞かせ安静にさすのが一番である。
すっかり気力も無くなっており憐れでならなかった。
今日で4日目である。このままでは全治は程遠く思えてならない。
同僚は一生懸命に頑張ってくれていたが
作業中に目に異物が入ったらしく急に痛みを訴える。
水道水で目を洗ってみたが異物が取れない。
すぐ近くの診療所に相談したら眼科へ行くようにと言われる。
午後一番に宿毛市内の眼科へと走った。
義父に続き今度は同僚である。仕事はすっかりお手上げ状態となる。
たまたま重なったのかもしれないが何だか不吉でならなかった。
罰を受けるようなことは何もない。どれほど精を尽くしていたことか。
新年早々のアクシデント続きでさすがに私も参ってしまう。
もしかしたら次は私かも知れないと思わずにはいられなかった。
それだけはあってはならないと振り払うように思い直す。
同僚の帰りを待っていたが直ぐには診てもらえなかったのだろう。
3時になっても帰らず仕方なく後ろ髪を引かれるように退社した。
帰宅すればこれもまた大変なことになっており
娘とめいちゃんがインフルエンザでダウンしていた。
昨夜のうちに発熱していたらしく今日は病院へ行っていたそうだ。
二人ともぐったりと寝ておりしばらく様子を見るしかない。
食欲もないらしく今夜は何も食べられなかった。
せめて熱さえ下がればと祈るばかりである。
一昨年のコロナの時にはあやちゃんを除き家族全員が感染した。
今度は何としても身を守らなければならない。
私は特に今仕事を休めば会社は存続不可能になってしまうだろう。
気を強く持ち決して負けてはならないと立ち向かわねばならない。
悪いことが重なる時もあれば良いことが重なる時もある。
一喜一憂は世の常だろう。嘆いても何も変わりはしないのだ。
夕方同僚に電話したらもう大丈夫とのこと何よりである。
とにかく力を合わせて明日も精を尽くそうと思っている。
良いことはなくてもいい。もうこれ以上悪いことがありませんように。
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