ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年11月10日(日) 備えあれば憂いなし

晴れのち雨。曇りの予報だったが思いがけずに晴れる。

夕方からぽつぽつと雨が降り始めたところだ。

沖縄や奄美地方ではまだ雨が降り続いており気遣わずにはいられない。


昨夜はこの日記を書き終えるなり突然停電となり戸惑った。

パソコンは充電してあるので切れなかったがネットは繋がらなくなる。

娘がスマホで調べたところ四国全域の停電と知りおどろく。

原因がまだ分からないとのことで長引く可能性があった。

私はスマホを持たない主義だが一気に必要性に迫られていた。

緊急時にパソコンは全く役に立たないのである。


一瞬真っ暗闇になったが娘が日頃から備えてあり

懐中電灯はもちろんのこと電池式の卓上ライトがとても役に立った。

階段、台所、トイレとあちらこちらに明かりが灯る。

「備えあれば憂いなし」とは正にこのことであった。


私はパソコンの明かりを頼りに窓辺から月を眺めていた。

「一切れのオレンジ」である。それなのに何と明るいことだろう。

雫のような光が土手の芒をぼんやりと浮かび出している。

古代から月は人類の希望だったのに違いない。


一時間半ほどして停電は復旧したが電気の有難さが身に沁みた。

決して当たり前のことではないのだ。失って初めて気づくことである。




例の如く特に予定のない日曜日だった。

買い物に行っただけで後は殆ど寝て過ごす。

お昼に巨大なお好み焼きを作った。夫はビールを私もノンアルを飲む。

「週末の楽しみやな」と頷き合う。ささやかな幸せである。


3時まで寝ていたが目覚めたら夫が大相撲を観ていた。

彼の一番の楽しみである。場所中はとても機嫌が良い。

新大関の「大の里」の活躍に期待せずにはいられなかった。

2週間などあっという間である。そうして冬が深まっていく。

そろそろ炬燵を出しても良いなと夫が言った。

まだ扇風機を片付けていなくて笑い話のようである。



今夜は残念ながら月を仰ぐことが出来ないが

昨夜よりもふっくらとしていることだろう。

満月になれば大潮となり「いのち」が左右されるのが不思議でならない。

人の命は引力と深い関りがあるとしか思えなかった。

先日「死ぬならば満月」と書いたのはそのせいである。


12月になれば直ぐに68歳となるがかなり戸惑っている。

おそらく焦りだろう。何ひとつ遣り遂げられないでいるのだ。

このまま誰にも認められずに一生を終えることになるかもしれない。

それはそれで与えられた運命だからもがいても仕方ないことだと思う。


けれどもここまで追い詰められ蔑まされていて良いのだろうか。

残された時間はまだあるのか。そう思うと嘆かずにはいられなかった。


生きてさえいればと思うがどうしてこうも心細いのだろう。


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