ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年10月19日(土) 嬉し涙

曇り日。夕方からぽつぽつと小雨が降り始める。

雨音が耳に心地よい程の雨にはなりそうになかった。


なんとなく渇いている。それは心の隅っこのようだ。

水なしでは生きられない魚ではないはずだが

もしかしたら水すましのように浮かびたいのかもしれない。


足りないものがあっても欲しがってはいけない。

愚かな欲に囚われてはいけないと思うばかりである。


大月町に遅咲きの向日葵がたくさん咲いているのだそうだ。

明日見に行きたいと夫に告げるなり即却下された。

悲しむほどのことではないがなんだか余計に渇きを感じてならない。




カーブスは良き気分転換となった。心地よく汗を流すと

気分も明るくなり溌溂として来る。

70代に見えるお仲間さんが声を掛けてくれて嬉しかった。

「今日も頑張りましたね」その一言がとても励みになる。

俯くと汗がぽたぽたと床に落ちる。まるで身体の嬉し涙のようだ。



午後は2時間程お昼寝をし目覚めてから夫と録画映画を見ていた。

「武士の家計簿」である。なんと14年も前の作品のようだ。

幕末に実在していた武士の役を堺雅人が演じていて興味深い。

お家の一大事になる程家計がとても苦しかったようだ。

それは現代にも通じるところがありどれ程の人が貧困に耐えていることだろう。

裕福な暮らしをしている人はほんの一握りのように思えてならない。


我が家も貧困家庭であるが最低限の暮らしが出来るだけで幸せに思う。

三食をちゃんと食べることが出来て住む家があるだけで十分なのだ。

欲を云えばきりがない。ただただ日々に感謝するばかりであった。


映画は2時間程だったが見終わった後はとても感動していた。

家計簿は今でも現存しているのだそうだ。この目で見てみたいと思った。



夕食はめいちゃんのリクエストで「しゃぶしゃぶ」だった。

例の如くで夫と先に食べたが私はあまり好まず

お豆腐をしゃぶしゃぶせずにそのままお醤油を垂らして食べる。

夫は野菜を一切食べず豚肉だけをしゃぶしゃぶしていた。


その後娘達が食べ始めたがあやちゃんの姿が見えない。

娘に訊こうと思ったが機嫌が悪くなりそうで何も言えなかった。

家族団欒には持って来いの「しゃぶしゃぶ」なのにと残念に思う。

家族が食べ終わってから独りぼっちで食べるのも寂しいものである。

あやちゃんの好きなように。それが娘の方針のようだった。


一切の干渉をしない。注意することも叱ることもしない。

寝たい時に寝て起きたい時に起きるそんな日々が2年近くも続いている。

来春には卒業式もあるがおそらく出席することはないだろう。

娘も悩んだ挙句の現状なのだと理解を示すしかないないのだと思う。


毎晩寝る前には部屋をノックし「おやすみい」と声を掛けている。

あやちゃんも必ず「おやすみい」と応えてくれるのが嬉しい。


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