ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年10月12日(土) 空回り

10月とは思えない夏日が続いているが

真夏の猛暑に比べれば随分と過ごしやすく感じる。


朝顔はまだまだ元気。もしかしたら冬まで咲き続けるかもしれない。

その健気さが愛しくてならず咲いた朝のなんと嬉しいことだろう。


朝ドラ「カーネーション」を見てから急いで病院へ向かう。

7時からの受付なので少し出遅れ16番であった。

駐車場に友人の車を見つけ思いがけずに嬉しい。

待合室で肩を並べゆっくりと語り合うことが出来た。


彼女は昨年最愛のご主人を亡くされどれほど辛かったことだろう。

「日にち薬」だと励まして来たがずいぶんと明るくなっていた。

微笑みながら思い出話が出来るのも日にち薬のおかげだと思う。

県外に住む娘さんが同居を勧めてくれているらしいが

70歳までは働くのだと言ってなんとも頼もしかった。

けれども毎朝見送ってくれたご主人はもういない。

疲れて帰って来ても独りぼっちの孤独に耐えているようだった

明日は我が身だと思う。夫に先き立たれたら途方に暮れるしかない。

「最愛」とはそう云うことである。失うのが怖くてならなかった。


先に受診を終えた彼女を見送りやっと私の順番が来る。

血液検査の結果を持参していたが再度検査をした。

主治医は今日も穏やかな笑顔で接してくれなんと安らぐことだろう。

血液検査も整形外科より詳しい数値が出ていたようだ。

細菌感染は無く特に異常はないと聞き胸を撫で下ろした。

相変わらずの咳と声枯れが続いていたので喉を診て貰ったら

やはり赤くなっており軽い炎症があるとのこと。

それで白血球の数値が高くなっているようだった。


原因はもちろん喫煙である。医師も同意見であった。

しかし医師は禁煙を強要することをしなかった。

それはおそらく私の意思に任せると云うことなのだろう。

とうとうここまで来たかと思う。全てが自業自得なのであった。


受診を終えて駐車場に戻るなり立て続けに煙草を吸った。

「いけない、いけない」と思いつつ自制することが出来ない。

まるで麻薬のように支配されていることを思い知る。

断ち切らない限り永遠に悩み続けなければいけない。

酷く追い詰められていることをもっと自覚しなければと思った。


幸い「肺がん」の不安は薄れたが複雑な気持ちは募る。

油断していたらきっと落とし穴があるだろう。

その時に後悔してももう遅いのだ。


いったいこの先私はどうすれば良いのだろう。

ぐるぐると同じところを空回りしているような気がする。





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