明け方まで小雨が降っており中秋の名月は見られず。
夜明け前に見る月はいっそう綺麗なので残念であった。
今夜は十六夜の月になるのだろうか。それが満月らしい。
素人考えでは中秋の名月こそが満月のように思えてならない。
明日は彼岸の入り。今日は白い彼岸花が咲いているのを見つけた。
いつも行っている郵便局の近くだったのでいつの間に咲いたのだろうと思う。
小さな秋に気づかないことが多い。心に余裕のない証拠かもしれない。
職場は一日中乾燥機の音が鳴り響いていた。
仄かにお米の匂いがする。なんだか郷愁を誘うような匂いである。
子供の頃によく遊びに行った祖父の家の匂いに似ていた。
義父は工場に居てくれたが乾燥機に付きっきりで仕事にはならない。
何処か故障しているのだろうか乾燥具合が良くないのだそうだ。
田んぼの稲はまだ残っており明後日また稲刈りをするらしい。
仕事は立て込んでおり同僚が一生懸命頑張ってくれていたが
またエアコン修理があり義父の助けがなければどうしようも出来ない。
何事も順調にとはいかないもので私は頭を悩ますばかりであった。
3時に退社。FMラジオは「五つの赤い風船」特集をしており
なんとも懐かしい「遠い世界に」が流れていた。
フォークソングは青春時代を彷彿とさせ切なさも蘇って来る。
買い物を済ませ4時に帰宅したがもう短歌は書かないことにした。
二階の自室には西日が射し込みとてつもないような暑さである。
とにかく無理に書こうとしないことだ。どうせろくなものしか書けない。
エアコンの効いた茶の間で洗濯物を畳み夫と大相撲を観る。
直ぐに5時になりもう夕食の支度であった。
5時半には夫が晩酌を始めるので気忙しくてならない。
私は毎晩ノンアルビールを飲むのだが今朝冷やし忘れていたようだ。
仕方なく麦茶を飲みながら夕食を食べる。
娘が「オクラの肉巻き」を食べたがっていたので下拵えだけした。
夫はオクラが嫌いなので急いで作っても無駄なのである。
食後一首だけ短歌を書いた。
「カイワレの日」なのだそうだ逞しく真っ直ぐに育った芽を食す
短歌と一緒に「鰹とカイワレの酢浸し」の写真を載せる。
短歌はお粗末だが食後の一首も良いものだなと思った。
なんだか楽しくてならない。もちろん書きたくて書いているのだ。
好きなように書きながら好きなように生きる。そんな人生に憧れている。
いや「憧れ」は違うかもしれない。そんな「夢」かもしれない。
叶う叶わないは別として「これだけは譲れない」と思うことなのだ。
日々試されているのならとことん試されたい。
出来るのか出来ないのか。書けるのか書けないのか。
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