ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年07月31日(水) ほうずき色の記憶

連日の猛暑日。焼けつくような強い陽射しだった。

七月は尽き「立秋」まで後7日である。

厳しい残暑は覚悟しているがせめて朝晩の涼しさがあればと願う。



SNSを通じて知り合った友人の命日だった。

一年が経つのがなんと早かったことだろう。

未だに生きているような気がしてならない。

気さくで優しい人だった。そのぬくもりが愛しい。


ひとはどうしようもなく死んでしまう。

たとえ定命だとしてもあまりにも残酷である。

残されたご家族の気持ちを思うと胸が張り裂けそうだった。


夜明けまえに「日にち薬」の詩を書いた。

ご家族に伝わればと思ったのだがどうやら駄目だったようだ。

今日も薬。明日も薬である。永遠に癒されない哀しみなどないのだと思う。




月末の仕事を無事に終えたが今日も怒涛の忙しさだった。

軽く眩暈がしてそのまま倒れてしまいそうになる。

幸いお昼に10分程休むことが出来る。

義父は今日も昼食を摂れない。後から後から仕事があるのだった。

同僚も汗だくである。見ているだけで気の毒でならなかった。


4時半に退社。すっかり遅くなり買い物を諦める。

帰り際に「ほか弁」を注文しそのまま受け取りに行っていた。

5時20分に帰宅。お素麺を湯がこうと大鍋でお湯を沸かす。

お湯が沸くまでに大量の洗濯物を畳み終えた。

少しでも横になりたかったがとてもそんな余裕はなかった。

いくら私の帰宅が遅くても夫はいつも通りである。

5時半にはビールを飲み始めるので苛々としてしまう。

お素麺をすする口元がぞっとするほど気持ちが悪い。

夫には本当に申し訳ないが生理的に受け付けられないのだった。

いったいいつからそうなってしまったのだろう。

老いだけのせいではないと思うのだが理由が見つけられなかった。


夕食後は疲れがピークに達していたが

沈む夕陽をぼんやりと眺めているとふうっと短歌が浮かんでくる。


「文月の尽きて夕陽が沈む頃ほおずき色の記憶が暮れる」



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