「土用の入り」立秋までの18日間を云うのだそうだ。
猛暑を乗り越え早く立秋の声を聞きたいものである。
お昼前に四国地方の梅雨明けが発表された。
少し曇り空であったがうだるような暑さとなる。
朝はそうでもなかったがお昼頃から怠くてならない。
生欠伸が出て眠気もあるようだった。
夏バテにはまだ早いだろう。今からくたばるわけにはいかない。
単なる疲労かもしれないが今週は4日しか働いていないのだ。
お昼に少し仮眠をと思い机に突っ伏してみたが眠れなかった。
焦ったのは短歌を書けないこと。たまには休めば良いものを
自分が許さないのだった。それほどまでに課していることなのだろう。
決して完璧主義ではないのだが困った性分である。
午後は同僚が通院のため開店休業となった。
義父も午前中の草刈りが堪えたのか居室に閉じ籠っている。
まだ2時だったがもう帰ろうと思った。
義父に声も掛けずに逃げるように帰路に着く。
とにかく少しでも横になり眠りたくてならない。
案の定睡魔に襲われやっとの思いでサニーマートに着いた。
夕飯のメニューが全く思いつかずぼんやりと買い物をする。
食欲もない。何も食べたくなかったから適当であった。
帰宅するなり倒れ込むようにして眠る。
大きな鼾をかいていたそうだが私が知る由もない。
30分程寝ていたようだ。寝起きの気怠さはなかった。
「書けるかもしれない」二階の自室に上がれば室温は35℃である。
エアコンは我慢し扇風機で涼を取りながらパソコンに向かう。
まずまずの短歌が書ける。自己満足の骨頂としか云いようがない。
そうして「よっし、ノルマ達成」と増々調子に乗るのだった。
「いいね」の数は決して評価ではないのだが
「読みましたよ」の声が聞こえるようだった。
D氏は私の短歌なんか誰も読んでいないと言ったが
それを真に受けるほど私は落ちぶれてなどいないのだと思う。
もう今更何の反論もする気はないが縁を切って正解だったのだろう。
終りがあってこそ始めることが出来る。
きっとチャンスを頂いたのだろうと思うのだった。
明日のことなど何も分からない。
まして未来のことなどどうして分かるだろう。
私はただ与えられた人生を全うするだけである。
|