梅雨明けを思わすような真夏日。
午前中は風が殆ど吹かず息が詰まりそうな暑さであった。
九州南部が梅雨明けとのこと。四国も直ぐに後を追うだろう。
土用の入りも近く「大暑」も近づいている。
いよいよ本格的な夏の訪れであった。
玄関先の夏すみれが早くも弱り始めている。
昨日一日水遣りを怠ってしまったのだ。
怠慢にも程があると我が身を責めたくなって来る。
「ほら言わんことじゃない」と夫の声が聞こえて来そうだった。
てきぱきとロボットのようにはいかない。
出来ない日があっても良いのだと思いたいが花を枯らすことになる。
私の役目なのだと考えればそうそう疎かには出来ないだろう。
今朝は出勤すると義父が待機してくれておりほっと胸を撫で下ろす。
昨日それとなく車検を頼んでおいたのだ。
忘れずにいてくれたのだろう。どれ程助かったことだろうか。
午前中に車検を済ませその後母の初盆の打ち合わせをした。
お寺さんの都合で来週の23日に読経に来てくれるのだそうだ。
あまりにも早いので何から準備すれば良いのか戸惑うばかりである。
義父の助けがなければ私一人では何も整えることが出来ない。
今日話すことが出来なかったらパニックになるところだった。
「よっし」と週末の内に準備をしてくれるそうだ。
こればかりは疎かにすることは出来ない。
母が無事に帰って来られるように導いてやらねばと思う。
事務仕事は一段落しており3時前に退社する。
義父は夕方にかけて稲の消毒をするそうで準備をしていた。
田植えでお世話になった友人達がコロナで総倒れとのこと。
義父だけは幸いにも逃れられたが「なんか俺もしんどい」と言う。
検査キットで調べることは可能だがそれよりも稲の消毒であった。
熱も測らないと言ってコロナどころではない様子である。
全国的に感染者が増えており11派到来だと言われている。
ノーマスクの人が殆どで危機感の薄れを実感するこの頃であった。
帰宅したら「寺山修司全歌集」が届いていた。
ゆっくりと読む時間はなくぱらぱらとページを捲っただけだが
ぐんぐんと惹き込まれるような胸の震えを感じた。
まるで天から救いの手が伸びて来たようである。
俵万智も岡本真帆も「下がれ頭が高い」と叫びたくなった。
すでに胸を打たれる準備は出来ている。
思う存分に私を打って頂きたい。
きっと涙が溢れ出ることだろう。
短歌も詩もそうでなくてはいけない。
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