ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年07月03日(水) 紫陽花尽く

梅雨明けを思わすような晴天。久しぶりにおひさまを見た。

気温はぐんぐんと上がり暑さで有名な江川崎では37.1℃を記録する。

夕方のニュースを見るまで知らなかったが日本一の気温だったそうだ。


山里は平野部より気温は低く凌ぎやすいように思うが

標高が高い分太陽に近いのかもしれない。

陽射しが降り注ぐなか紫陽花はそろそろ尽きようとしている。

やがて枯れ果て化石のようになってしまうのだろう。

もう愛でる人もなくなんとも憐れな姿であった。



炎天下の中、義父は午後から稲の消毒に出掛ける。

その留守中にエアコンが効かなくなったお客さんが来てくれたが

同僚では手に負えずまた出直して来てもらうことにした。

予約なしの突然の来店には戸惑うことが多い。

直ぐに対応出来ないことも心苦しくてならなかった。

義父さえ待機してくれていたらと思うが所詮無理な話だろう。


事務仕事は決算の準備がほぼ整い後は元帳の作成のみとなった。

今週中には完了し税理士事務所へ届けたいものだ。

毎年の事だが年々頭が回らなくなっているように思う。

記帳漏れやミスが多く手直しに時間を取られてしまうのだ。


帰り道に車検証を届けなけれないけないお客さんがあり

3時前に退社。久しぶりに国道を通った。

自動車専用道路が出来てから国道の交通量の少ないこと。

道路沿いの商店も閑散としておりなんだか寂しく思う。


お客さんは在宅しておりしばらく語り合ってから帰路に着く。

国道沿いの「ちきん館」で「まるっぽ鶏」を買った。

ちきん館にはお刺身も売っているのだが今日はもう売り切れていて残念。

まるっぽ鶏は家族皆の好物なのできっと喜んでくれるだろう。


4時に帰宅。洗濯物を畳んでから少し茶の間で横になっていた。

夫が「八丁堀の七人」を見ていたので一緒に見る。

随分と古い時代劇のようだがけっこう面白かった。

驚いたのは元フォーリーブスのおりも政夫が同心役で出ていた。

なかなかの演技力である。十分に俳優でやっていけると思ったのだが

今ではもう全く姿を見ることもなくとても残念でならなかった。

「八丁堀の七人」では人を殺さない。気持ちよく成敗をするのだ。

見終わった後の爽快感が癖になりそうな時代劇であった。



仕事のゴールは未だ見えないが「ある日突然」は在り得るだろう。

する仕事が無くなってしまった私の姿を時々想像する。

毎日が日曜日なのだ。いったい何をすれば良いのだろう。

寝太郎になるかもしれないしテレビっ子になるかもしれない。

そうしてあらあらという間に老いぼれて行くような気がする。

そうなれば次のゴールは「死」しかないではないか。

そんなことを考えていると「いま」がとても幸せに思えて来た。


紫陽花は毎年咲くが私の「いま」はもう二度とない。




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