2024年06月04日(火) |
寝耳に水のようなこと |
夏日が続いているが今日も風があり過ごし易かった。
朝の山道のなんと心地よいこと。
窓を開ければまるで森林浴である。
道端には姫女苑。山々の濃い緑が目に沁みるようだ。
峠道に差し掛かかる手前に小さな集落があり
地元の人達がお遍路さんの休憩所を構えている。
扉はないがテーブルと椅子が備えられていて
雨風はじゅうぶんに凌げる癒しの空間であった。
テーブルにはいつも花が挿してあるが
その花が枯れているのをかつて見たことがない。
今朝はグラジオラスが挿してありほっこりと心が和む。
歩き疲れたお遍路さんもどんなにか寛ぐことだろう。
地元の人達の真心がしみじみと温かく感じられる。
それなりに仕事。今日は残念ながら義父に逃げられてしまった。
急ぎの仕事があったのに同僚に押し付けるようにして出て行く。
普段は温厚な同僚も今日はいささか機嫌が悪かった。
二人で義父の悪口を言い合う。それが一番のストレス解消になる。
3時に退社。FMラジオからは「木蓮の涙」が流れていた。
スターダストレビューだったか昔好きだったことを思い出す。
カラオケでよく歌ったが今はもマイクを握ることもなくなった。
4時に帰宅。娘から重大発表があり驚く。
今まで何も聞いていなかったのでまるで寝耳に水のようであった。
再就職先が今日決まったのだそうだ。しかも明日が初出勤らしい。
面接に行き直ぐに採用が決まったとのこと。
急募だったのだろう。それにしてもラッキーなことである。
新しい勤め先は母がずっとお世話になっていた病院だった。
夫も掛かりつけでもう長いこと通院している。
その病院の臨床検査室で助手の仕事をするのだそうだ。
娘は全くの未経験である。務まるのかどうか心配ではあるが
余程嬉しかったのだろうやる気満々になっている。
モンダイは勤務時間だった。8時半から5時までのフルタイムである。
病院は市内だが8時には家を出なくてはいけない。
朝に弱い娘のことである。遅刻せずに通い続けることが出来るだろうか。
心配をはし始めたらきりがなくすっかり母の気持ちになった。
モンダイはまだある。この2ヶ月余りずっと娘に甘え続けて来たが
明日からは一切の家事が私に圧し掛かって来るのだ。
大量の洗濯物を畳み6人分の夕食の支度もこなさなくてはならない。
夫が気遣ってくれて「手抜きでええわや」と言ってくれたが
毎日そんなわけにもいかないだろう。これには頭を悩ます。
とにかく始めてみなければ分からないことだ。出来るのか出来ないのか。
最後のモンダイはあやちゃんのことである。
娘はあまり深くは考えていないようだが
母親が一日中家に居るのと居ないのでは環境が変わり過ぎる。
最近目に見えて明るくなったのは母親のおかげだと思うのだ。
勉強を見てくれたり昼食を作ってくれたり甘えることも出来た。
それが突然明日から出来なくなってしまうのだ。
「別にええよ」と口にしていても内心では傷ついているのではないか。
夫は「おまえは考え過ぎじゃ」と笑い飛ばしているが
たとえおせっかいな老婆心であっても大切なことだと思えてならない。
明日は娘の再出発の日だ。気持ちよく送り出してあげたいものだ。
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