季節外れの暑さが続いていたが今日は平年並みの気温となる。
もう少し春をと願う気持ちがありいきなりの夏はやはり戸惑う。
海苔養殖場の撤収作業が終り川船を囲った。
「囲う」という意味がわかるだろうか。
台風等の災害を被らないように川船を安全な場所に移動さすことである。
そうして初めて今季の川仕事が終了したことになる。
昨年に引き続き収穫ゼロでその痛手はとても大きい。
我が家は私のパート収入があるのでなんとか生活出来ているが
養殖業だけで生計を立てている人も多いのだった。
自然界に見捨てられた者を行政が救ってくれるはずもなかった。
昨年までは私も撤収作業を手伝ったが今年はお役御免となった。
夫がすべて一人で頑張ってくれたおかげである。
足の痛みがあるので不安に思っていたが夫に助けられた。
来年からの休業を決めたのでしばらく川船も必要ないだろう。
漁協の規則で3年間は休業出来るのだそうだ。
それは4年目には廃業を強いられることに等しい。
40年以上も続けて来た家業だけにとても複雑な心境である。
午前中にカーブスへ行っていたが、足の痛みが酷く途中で諦める。
悔しさと情けなさで気分は落ち込むばかりであった。
出来ないのはとても辛い。心と身体がまるで反発しあっているようだ。
帰宅して夫に話したら「もう止めてしまえ」と言われた。
それもショックで涙が出そうになった。
「止めない」と私は言った。出来る日もきっとあるだろう。
夕方まで禁煙を貫く。あれば吸いたくなるが無いものは仕方ない。
それがふとしたことから娘の吸殻を見つけてしまったのだった。
娘に気づかれる心配はなかったがやはり罪悪感がつのる。
絶対に手を出さないと決めていたのに今吸っているのはどうしたことか。
とても不味い。吐き気がするほど不味いのを何故吸わねばならないのか。
正しく狂気の沙汰である。子豚は中毒患者で病気なのに違いない。
どんな代物であれ「吸う」ことに酷く執着しているようだ。
それならば自分の指でも吸っていろと言いたいところである。
明日こそは完全禁煙をと思っている。きっと出来るだろう。
子豚シリーズも随分と長くなってしまった。
もううんざりされている方も多いことだろう。
それでも子豚を見捨てないでいて欲しい。
どうか最後まで見守って欲しいと願ってやまない。
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