ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年04月20日(木) 子豚の亡骸

二十四節気の「穀雨」穀物を潤す恵みの雨が降る頃。

今日は晴天であったが来週あたりから雨の日が多くなりそうだ。

それにしても異常なほどに気温が高くなりおどろく。

大分県の日田市では30℃を超え真夏日になったらしい。

まだ4月だと云うのにどれほどの人が戸惑っていることだろうか。



義父の田植えが一段落したと思っていたら

次は飼料米を植えるのだそうだ。

田植え機が故障したそうで修理しなければならず苛立ちを隠せない。

同僚や私にそのとばっちりが来てしまい少なからずストレスになっている。

本業の工場の仕事も上の空でお客さんに迷惑をかけてしまうが

とにかく口出しをしては怒らせてしまうのでひたすら耐えるしかない。


今年で80歳になる義父がこれほどまでに稲作に打ち込むのには

それなりに理由があることは理解しているつもりである。

しかし振り回されるのはいささか苦痛でもあった。





今日こそは子豚の告別式。もう思い残すことはないと思っていた。

計画禁煙までにはまだ2週間ほどあったが「今日」と決める。

ずっと意思の弱さを痛感してきた。どうしようもなく情けない。

挫折を繰り返しながらここまで来てしまったが

子豚にも名誉があるのならば今日こそ挽回しようと思ったのだ。


しかし思うようにはいかなかった。

この世にはまるで当然のようにそういう現実があるらしい。


同僚のドラえもんがポケットからまた煙草を出してしまったのだ。

理由を訊けば昨日ラッキーストライクを盗まれたからだと言う。

盗んだつもりは無かったが確かに減っていたのだろう。

ドラえもんは夜な夜なコンビニまで車を走らせたようだった。

愛情でも友情でもない。きっと使命のように思ったことだろう。


あればあるだけ吸ってしまう。それだけは避けなければいけない。

とりあえず煙草を預かってもらって我慢できなくなったら貰う。

それならば節煙にはなるだろうと勝手に思い込んでいた。


けれども「ややこしい」の一言でそれは却下されたのである。

そうして本当にどうしようも出来ない事態に陥ったのだった。


子豚は自己嫌悪を通り越して悲しみに打ちひしがれている。


告別式が出来ない。子豚の亡骸は腐敗していくのだろうか。


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