ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年03月16日(木) 夫の生きがい

曇り日。時おり霧雨のような雨が降った。

気温は20℃ほどですっかり春の陽気となる。


「根性すみれ」と呼ぶべきだろうか庭のコンクリートの隙間から

それは逞しくしかも可憐に野すみれがたくさん咲いた。

毎年のことだけれど今年は特に多いようだ。


冬の間に雑草と一緒に萌えていたのを引かずに残しておいていた。

きっと咲くだろうと信じていただけに嬉しくてならない。


それから葉牡丹。ここ数日の間ににょきにょきと伸びて

菜の花のような黄色い花を咲かせている。

去年は種を採れなかったので今年こそはと思っている。


残念なのはチューリップ。球根を植えるのをすっかり忘れていた。

去年は沢山咲いたけれど今年はもう諦めるしかないようだ。



足の痛みのせいにして庭いじりも疎かになるばかりだった。

「出来ない」の一言で済ませるよりも出来ることを見つけたいものだ。





先日市役所から高齢者へのアンケート用紙が届いていた。

介護保険課からで身体的なことや日常生活を調べる目的らしい。

精神的な項目もあり例えば「悩みを相談する人はいますか?」とか

「いま幸せですか?」「生きがいはありますか?」等であった。


私はアンケートが好きなのでさっさと書き終えていたが

夫は面倒くさいと言ってなかなか書こうとしない。

今日はやっと書き終えたようで市役所に返送することにした。

その前についつい夫の解答用紙をこっそりと覗き見してしまう。


なんだかとても複雑な気持ちになってしまったのは

「生きがいは思い当たらない」と記していたことだった。


決して生きがいが無いわけではないのだと思う。

ただ何が生きがいなのか分からなかったのだろう。


ふと憐れに思った。こんなにも幸せなのにどうしてだろう。

夫は夫なりに人生を諦めてしまっているような気がしたのだった。


明日で71歳になろうとしている。まだまだこれからと思うか

残り少ないと思うかは夫にしか分からない心の問題だと思う。


ふたりして生きがいを見つけようとは言えないけれど

ただたった一人の人生ではないことを忘れないでいて欲しいと願う。




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