届かぬと諦めそうになりながら見上げる空に光る星粒
夢は何処を彷徨っているのか
身の程を知り過ぎた我が身に
突き刺すような未練があった
果てしなく広がる空に
もしも希望があるなら
一目だけでも見せて欲しい
満たされることよりも
一粒を選びたいと思う
私はまだ諦めてはいない
私の夢とはいったい何だろうと思う。
そもそもこの歳で夢もへったくれもないのではないか。
それなのにどうして「夢」と書きたがるのだろう。
はっきりとしたカタチがあるわけではない。
それは漠然としていてまさに彷徨っているようだ。
ほんの一粒の星の欠片のようなものなのだろう。
そこまで言うのなら星の欠片を見たことがあるのか。
流れ星さえも見たことがないくせにいい加減なことを書くんじゃない。
今日は全国的に春の陽気となったようだ。
夕方のニュースで札幌の雪解けの様子を見た。
2月にしては観測史上初の暖かさだったらしい。
もう雪の日がないことを祈らずにはいられない。
足の痛みは昨日よりも少しマシになっていた。
やはり突発的なものだったのだろうか。
今日は歩けることの有難さをつくづくと感じる。
当たり前のことなどなにひとつないのだと思う。
一歩一歩踏みしめるように歩きながら感極まっていた。
まだまだこれからの試練なのだ。少なくとも10年だろう。
手術が出来る環境が整えば私はもう迷うことはない。
どれ程の痛みにも耐えて見せよう。私はもう歩き始めている。
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