2023年01月24日(火) |
奇跡のラッキーストライク |
寒空に羽ばたくことが出来るなら春に手紙を届けに行こう
ふっくらとした蕾
きみには希望があり
信じる明日があった
私は羽根を広げている
大丈夫まだ千切れていない
傷口に息を吹きかけてみる
出来ることがきっとあるだろう
こんなにも生きているのだから
手紙には「いのち」と書いた
春に届け
とうとう10年に一度という大寒波が襲って来た。
夕方には気温が氷点下となり本格的に雪が降り始める。
30分もすればもう一面の銀世界であった。
孫達が雪に触りたいと言い外に飛び出して行く。
粉雪らしく雪玉は作れなかったようだ。
雪には詳しくないけれど湿度によって雪質が変わるのだろうか。
明日には雪だるまが作れたらきっと喜ぶに違いない。
それにしてもこの大寒波。暮らしに支障がなければ良いが
停電になったり水道管が破裂したりしたら大変なことになる。
道路事情も悪くなりそうで不要不急の外出を控えるようにと言っている。
不安なことを考え出したらきりがない。まあなるようなるだろう。
立春まであと10日程である。終わらない冬はないのだと思いたい。
今日は職場の喫煙所にさりげなくそっと煙草が置いてあった。
吸殻を漁り続けている私を同僚が見かねたのであろう。
嬉しいような困ったような複雑な気分であった。
吸ってしまえば元も子もない。けれども誘惑に負けてしまった。
それは「ラッキーストライク」という煙草で結構なお味である。
一本だけのつもりだったので3度に分けて少しずつ味あう。
その時もうこそこれが最後だと思っていた。
同僚の心遣いは有難かったが心を鬼にして欲しいと願う。
「私に餌を与えないで下さい」と背中に書いておかねばならない。
気分は養豚場の豚だと言っても良いだろう。餌を食べなければ
殺されて食肉になる運命からも逃れるられるのではあるまいか。
そんな馬鹿げたことを今夜も懲りずにほざいている。
家ではヤメルンジャーのお世話になるしかないのだが
ついさっきライターでそれに火を点けてしまった。
プラスチックの焦げた匂いがして私はまた自己嫌悪に陥るのである。
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