揺れている心に振り子があるようにぶつかる壁鳴り響く音
決心したことがある
貫こうとしているけれど
どうしてこうも揺れるのか
右なのか左なのか
相応しいのはどこ
ぶつかるのが口惜しい
傷つくのを怖れている
確かなのはこの音
いのちは鳴り響いている
それが心地よくてならない
「決心」とは「禁煙」であるがこの詩はそうとは限らない。
そもそも詩とは呼べないだろう。相変わらずの駄作である。
何かを決心した時、誰しも心が揺らぐ時があるのではないだろうか。
迷いが完全に無くなるまでは「時」を味方に付けなければいけない。
壁にぶつかる時もあるだろう。傷つくこともあるだろう。
命さえあればと思う。そうして貫く勇気が芽生えて来る。
禁煙二日目と堂々と胸を張りたいところだが
買い置きの煙草がまだ残っておりひたすらもったいない。
どうして捨てることが出来ようか。
今日は「在庫一掃セール」と称して吸い続けてしまった。
けれども酷く不味い。やはり拒絶反応が出ているようだ。
吸いたくもないのに吸っているジレンマとの闘いである。
在庫は残り少なくなった。もうひとふんばりである。
馬鹿じゃないかと思う人が多いだろう。
私自身がそう思っているのだからそれは当然のことである。
馬鹿は死ななきゃ直らないと云うが死ぬつもりはない。
嫌悪感が湧きおこる人もいるだろう。どうぞ嫌って下さい。
私は正直にここに記している。私は決して自分を否定などしない。
なんだか喧嘩腰になってしまって申し訳ない。
ずいぶんと鼻息が荒くなってしまったようだ。
話は変わるが先月分のガス代の請求書が届いて
ついに三万円を超えており愕然とした。
よくよく考えたら煙草代と同額ではないか。
これは挽回出来るなとすぐに目の前が明るくなった。
家計が苦しかったのはすべて煙草のせいだと気づく。
私は自ら墓穴を掘り続けていたのである。
朗報もあった。娘達が光熱費の代わりにビール代を賄うと言う。
同居を始めて今年で10年目となるが毎月の生活費を値上げせず
文句のひとつも言わずにやり繰りしてきた甲斐があった。
「来月から?」と訊いたら明日からだと言うので嬉しくてならない。
煙草代と合わせたら月に4万円にはなるだろう。
たった今、最後の一本を吸い終えた。
「在庫一掃セール」もやっと店仕舞いである。
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