曇り日。日中の気温も上がらずなんとも肌寒い。
そうして霜月もとうとう晦日となる。
明日からはもう師走。なんだか信じられないような早さで
あっという間に年末になってしまいそうだった。
背中を押されたくはない。私は立ち止まりたい。
そうでなければ自分を見失ってしまいそうでこわい。
月末の仕事を終えほっと肩の荷をおろし
帰宅したらポストに友から便りが届いていた。
先日の新聞を読んでくれたらしく思いがけずに嬉しいこと。
ちょっとした感想も添えられてありよけいに嬉しく思う。
「お元気ですか?」その書き出しから
彼女がこの日記を読んでいないのかもしれないと思う。
ずっともしかしたらと思っていたけれど思い違いだったのか。
それなのに私がずっと仕事を続けていることを彼女は知っていた。
ほんとうのことは分からない。訊く勇気などあるはずもなく。
ここにこうして記すことさえにも戸惑っている自分がいた。
明日返事を書こう。もちろん「元気にしていますよ」と。
私はどちらかと言うとメールが苦手で
すぐに返事をしなければいけないのかと強迫観念に陥る。
SNSのコメントも同じで返事を迫られているように感じるのだ。
だから「会話は時々」と言うカタチでなんとか乗り切っている。
その点手紙はとてもありがたい。ゆっくりと返事を書ける。
それくらいの距離を私は求めているのだろう。
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