2020年08月18日(火) |
おひさまの匂いのするこども |
午後7時を過ぎるともう薄暗くなる。
少しずつだけれど日が短くなっているようだ。
連日の猛暑だけれど暦を見ればもうすぐ処暑。
厳しい残暑もきっと峠を越えることだろう。
娘39歳の誕生日。今夜はささやかにお祝いをする。
いくつになっても嬉しいらしくとてもはしゃいでいた娘。
子供の頃から明るく朗らかで今でも我が家の太陽のようだった。
生まれたのはちょうど今頃。母は昨日の事のようによく憶えている。
産声をあげなかったのだ。「お願い泣いて」と大声で叫んだこと。
助産婦さんが娘の足を持って逆さまにしてお尻をパンパン叩いた。
やっと泣いてくれた時には母もおいおいと泣いていたっけ。
歳月は流れ娘も母親になった。あやちゃんとめいちゃん
可愛い孫たちを授けてくれてほんとうに感謝している。
そうして同居を選んでくれたことはまるで夢のようだった。
どうかいつまでもそばにいて欲しいと願わずにいられない。
父も母もどうしようもなく老いていくけれど
そのぶん孫たちの成長が楽しみでならなかった。
あと何年だろうと思うと明日の事さえわからないのだけれど
なんとしても生き抜いてみせようと今はそう思っている。
夜風にふっと秋が匂う夜にこころを込めてこれを記す。
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