曇り日。時おり思い出したかのように薄日が射しひどく蒸し暑い。
しばらくは梅雨空が続きそう。あるがままの空を受けとめてあげよう。
わたしもあるがまま。もう背伸びをするような年でもないし
ひっそりと自分の殻に閉じこもっているのも良いかもしれないと思う。
羽ばたこうとも思わない。だって生きているだけでじゅうぶんだもの。
たとえまだ自分の知らない世界があるのだとしても
そこはきっと自分にはふさわしくない場所なのだと思っている。
身の程を知るという事はそういうことなのだ。
ぐったりと疲れて帰宅。あやちゃんがまた夕飯が気に入らないと言う。
いつものことなのに今夜はなんだか涙が出そうになる。
口にこそ出さなかったけれど「いいかげんにして」とこころで叫ぶ。
苛立っているのが自分でわかる。なんと大人気ない事だろう。
娘がすぐにフォローしてくれておにぎりを作ってくれた。
よかった。あやちゃんが笑顔になってくれてほっと嬉しくなる。
外はまだ薄明るいけれど早めに床につこうと思う。
ごろごろしているうちにすぐに眠くなるだろう。
明日のことはまたあした。きっとちょこっと元気な朝が待っている。
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