ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2020年06月15日(月) このコロッケはどこの?

曇り日。晴れて暑くなる予報だったので思いがけなかった。

気温も27℃ほど風がありずいぶんと涼しく感じる。

同じ四万十市でも江川崎は31℃を超えていたそうだ。

故郷の暑い夏。ふと子供の頃を懐かしく思い浮かべていた。



職場の庭ではやまももの実がほんのりと紅くなる。

今週中には食べられるようになるかもしれない。

あの甘酸っぱさがたまらない。楽しみに待っていよう。


ふと隣のねむの木を見あげたらもう花が咲き始めていた。

天使が羽根をやすめているような薄桃色の可愛らしい花。

どちらもむかし母が植えた木。まるで母の季節のように思う。



母の年金支給日だったので仕事を終えてから入居料の支払いに。

相変わらずまだ面会は出来ないけれど施設の看護師さんに会えた。

母は元気過ぎるほど元気になっていると聞き愉快に笑い合う。

なんでも車椅子に座らずに押しながら歩いているのだそうだ。

食事も大好きなカレーが甘過ぎると文句を言ったそうで

「もっとおとなのカレーを作ってね」となんと母らしいこと。

口はちょっと悪いけれどお茶目ぶりを発揮しているようだ。


母の様子をたくさん聞けて良かった。ほっと安堵するばかり。

けれどもあまりに元気過ぎるとまた施設を追い出されてしまうかも。

もうこれ以上の環境の変化を与えたくはなく複雑な気持ちもあった。



帰宅してひとやすみ。再放送の「ひよっこ」を見てからぼちぼちと

夕食の支度に取りかかる。娘が帰るまで最低限の事をと思っていた。

それがなかなか帰って来ない。早くビールが飲みたいとじいちゃん。

鰹をお刺身にして野菜炒めを作る。孫たちにはお惣菜のコロッケ。

まあこんなもんで良いじゃないとやれば出来てしまった夕食だった。


あやちゃんが「お母さんたちが帰ってから食べる」と言うので

じいちゃんとふたりで先に食べる。ふたりっきりは寂しいけれど

娘たちもたまには家族4人水入らずが良いかもと思っていた。


それがその通り家族4人でそれはにぎやかに食卓を囲んでいた。

あやちゃんが「このコロッケはどこの?」と訊くので

へらへら笑いながら「めっちゃおいしいでしょ」と言うと

ちょっと苦笑いをしながら「まあ丸にしてあげる」と言ってくれる。

バッテンじゃなくて良かったと喜んでいたら「二重丸にしてあげる」と。

ほんとは気に入らなかったことをとっくに気づいていた。

それなのに私を喜ばせようと気遣ってくれたことも。


今度おばあちゃん手作りのコロッケをきっと食べさせてあげるね。

それはあやちゃんが生まれて初めて食べる最高のコロッケなんだから。




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