2020年03月24日(火) |
そこから夕陽が見えましたか |
寒の名残と言うより花冷えと言ったほうが良いのかもしれない。
やっと今日、高知城下の桜の開花宣言があったらしい。
日中は少し風があったものの春らしい暖かさになった。
四万十の桜もまもなく咲き始めることだろう。
母の担当医から連絡があり義父が病院へ行ってくれた。
急変があったわけではなく病状の説明だと言うこと。
救急搬送された時に義父は病院に来られなかったこともあり
詳しい説明を聞いていなかったから良い機会だと思った。
帰宅した義父はやはり深刻な顔をしていて
もしもの場合の延命処置をどうするかと訊かれたらしい。
私はすでに「望みません」と伝えてあったけれど
こればかりは私の一存では決められないことだった。
義父も迷いながらそう応えたのだそうだ。
「なるようにしかならんよな」義父の一言に私もうなずく。
そうして母の一生が終わるのならば見届けてあげたいと思う。
義父も面会は叶わず母の様子はまったく分からないけれど
今のところは少しずつ快復しているとのこと。
ただただ最悪の事態にならないことを信じて祈るしかない。
コロナ騒動さえなければ母の顔も見られるだろうに
少しでも会話も出来るだろうにと残念でならない。
母はどんな思いで耐えていることだろう。なんとも憐れなこと。
せめて夕陽の見える病室にいてくれたらと思う。
同じ夕陽を見ているのよと声を限りに母を呼びたい。
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